
横浜開港とともに形成され、関東大震災や横浜大空襲といった度重なる壊滅的打撃を受けながらも逞しく復興してきた横濱中華街。世界に誇る大規模なチャイナタウンとして人々に愛されるこの街が、今また新しい歴史をスタートさせるべく生まれ変わります。10年計画で進めてきた街づくりの最終目標である「中華街大通り」の整備が完了し、快適で安全、そして国際性と文化の漂う空間へと飛躍を遂げたのです。さぁ、あなたも今すぐ新しくなった中華街大通りに出会ってください。
横濱中華街のシンボルとして長年愛されてきた赤い電柱。三国志の登場人物やお店の広告などで賑々しく飾られ、チャイナタウンの異国情緒を盛り上げてきた大きな存在でした。
時は流れ、世界で最大級のチャイナタウンに発展した横濱中華街。多くの人が集う街としての安全性を見つめ直した結果、縦横に走る電線が二次災害を招く恐れが指摘されました。電線を地下埋設してお店のまわりをスッキリさせておくことが防災につながり、街を訪れる人たちを守ることにつながると考えられたのです。こうして長年親しまれてきた赤い電柱は天寿を全うし、その姿を消すことになったのです。その赤い電柱からバトンを受け取ったのが、中華行燈がモチーフの街路灯。大通りに面するお店の鮮やかな外観を引き立てるシックな装いです。先端には炎に包まれた金色の宝玉も施されています。
長きに渡って踏み込まれてデコボコと歩きにくかったアスファルトの路面は、中国福建省から取り寄せた御影石を敷きつめた美しい石畳に生まれ変わりました。
そして、横濱中華街がずっと構想していた歩道のバリアフリー化も実現。車道と歩道の段差は5センチにおさえ、車椅子やベビーカーがスムースに乗り入れられるスロープ処置も施されています。高齢者でも安心して利用できる配慮がなされています。
歩道に車が乗り入れないように設置されている車止め。交通安全への祈りを込めて、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神獣をモチーフにしています。夜には内蔵された発光ダイオードでライトアップもされ、幻想的なムードです。抽象的な秀逸アートで表現された風水の守護神にふれて、運気をアップさせてはいかが?
また、路面にも同じく四神を彫刻したレリーフがはめ込まれています。どこにあるのか散策しながら探してみてください。
朝陽門からChinaTown80までの東門通り沿いにシマトネリコ(白い花が咲く常緑樹)、小広場にシンボルツリーのマグノリア(白モクレンの一種)、大通りにはセンダン(秋に黄色い実をつける落葉高木)が植樹され、横濱中華街のメインストリートは清々しいムードであふれています。
大通り沿いに13本植えられたセンダンは、年々パラソル状に枝葉を広げ、ガーデンモール(庭のような通り)として見る人を楽しませてくれることでしょう。

ChinaTown80そばの小広場には、中華街大通りの新しいシンボルとしてモニュメントが建てられました。街の繁栄を願う風水思想と中国の伝統文化に基づいて、自然との調和を生かした現代アートです。デザインしたのは、中国人アーティストの劉旭光さん。車止め・街路灯・路面レリーフも劉さんが手掛けています。
モニュメント横には「継往開来(過去を継承し未来を開く)」のメッセージが刻まれた銘板もあわせて設置されています。
モニュメント銘文
このモニュメントは未来を切り開く《斧》をデザインしたものです。1859年横浜が開港し、ここ旧外国人居留地に欧米アジアの人々が集い、日本の近代化と国際化の種子がまかれました。
中国人は貿易の場で「買弁」などの仕事に携わり、中華街を築いてきました。居留地の志を受け継ぎ、善隣友好・温故知新を胸に中華街は横浜の発展とともに歩んでいきます。
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