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横浜中華街スペシャルリポートVol.3

横浜中華街スペシャルリポートVol.3「中国式(神筈(しんばえ)式)おみくじ」

当コーナーでは、メルマガ編集部のスタッフが、中華街の注目イベントや魅力のアレコレを体験リポート!
今回は、商売繁盛の神様・関聖帝君を祀る横浜関帝廟へ参拝し、独特な作法の「中国式(神筈(しんばえ)式)おみくじ」を引いてみました。

横浜関帝廟に祀られる関聖帝君(関羽様)は、『三国志』で有名な実在の人物で、商売繁盛・交通安全・入試合格・学問の神様として厚く信仰されています。
また、主神の関聖帝君とともに、国泰平安の神様「玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)」、除災・健康の神様「地母娘娘(ちぼにゃんにゃん)」、解難・健康・縁談・安産の神様「観音菩薩(かんのんぼさつ)」、金運・財産安全の神様「福徳正神/土地公(ふくとくせいしん/とちこう)」の4神が祀られています。

横浜関帝廟の参拝方法
関帝廟
関帝廟

関帝廟通りから境内へと続く階段を上り、高さ12メートルの重厚な牌楼(正門)をくぐると、すぐ左手に受付があります。関帝廟の本殿内に入って参拝・おみくじを引くためには、まず受付で中国の線香(5本・500円)と金紙(1000円)を購入します。線香は参拝前に心を清めるとともに、煙を上げて神様にメッセージを届けるという意味があるそうです。また、金紙は神様への金銭の献上と、願い事が叶えられた時のお礼として神卓に供え、参拝後に境内の金炉で燃やします。

香炉
香炉

線香と金紙を購入したら、本殿前の回廊にある1~5番の5つの香炉へ、番号順に線香を捧げます。1番の香炉は「玉皇上帝」、2番の香炉は「関聖帝君」、3番の香炉は「地母娘娘」、4番の香炉は「観音菩薩」、5番の香炉は「福徳正神(土地公)」の神様を表し、各香炉に線香を捧げる際には、三礼をして1本供え一礼します。
続いて本殿内へ入り、同じく玉皇上帝、関聖帝君、地母娘娘、観音菩薩、福徳正神(土地公)の順に参拝します。本殿内では各神明の前にある参拝台にひざまずいて礼・合掌し、名前・住所・生年月日を告げてから願い事を伝えます。また、玉皇上帝は天空に住む神様でご神体がないため、本殿内から南の正門に向かって参拝します。


中国式おみくじの手順と作法

魏さんのお手本

本殿内では「神筈(しんばえ)」を使った中国式のおみくじを引くことができます。神筈とは三日月形をした2枚1組の竹製神具で、神様におうかがいを立てる際に用いられます。神筈には表面と裏面があり、山型の面が「陰」、平らな面が「陽」を表します。
この神具を床に落として、2枚がどのような形で出るのか(陰・陽の組み合わせ)によって、神様のご機嫌やご意志(YESかNOか)を読み取ります。2枚の神筈が「陰・陽」(聖杯)と違う面で出れば「YES」、2枚とも「陰・陰」(怒杯)や「陽・陽」(笑杯)と同じ面で出れば「NO」となります。

ということで、関帝廟スタッフの魏 世雄(ギ シーション)さんに作法を教わりながら、早速おみくじを引いてみることにしました。
まず、供物台に置かれたセイチェン(おみくじ棒が入った筒状の器)を両手に取り、参拝台にひざまずいて心を落ち着かせます。名前・住所・生年月日と具体的な願い事をひとつ告げ、自然におみくじ棒が1本飛び出すまでセイチェンを振ります。
関帝廟のセイチェンには、1~100番までの番号が書かれた100本のおみくじ棒が入っています。実際に振ってみるとこれがなかなか難しく、スムーズに棒が飛び出してきません。かといって強く振ると、一気に何本も出てきてしまいます。魏さんによると、セイチェンを45度の角度に傾けて、同じテンポでゆっくり振るのがコツとのこと。アドバイス通りに何度か試すと、ようやく1本の棒が飛び出してきました。
次に、飛び出した棒に書かれた番号を確認し、神筈を床に落として「このおみくじ番号でよろしいですか?」と神様にお聞きします。神筈でYES(陰陽)と出れば、その番号のおみくじをいただきます。NO(陰陰、陽陽)と出たら再度セイチェンを振り、その都度、神筈で確認します。ただし、3度試してもYESと出ない場合、その日はおみくじをあきらめて、後日に改めて引くのが望ましいとのことです。
実はこの日、3度チャレンジしても神筈は「陰陽」と出ませんでした。どうやら神様は、「機は熟していない、今はまだ聞く時ではない」とおっしゃっているようです。また、聞き方が悪かったり、願い事があいまいだったり、自分の気持ちが正直でなかったりすると、やはりNOと出ることが多いそうです。


機は熟していない、今はまだ聞く時ではない

ちなみに、関帝廟のおみくじは「大吉」「上吉」「上上」「中吉」「中平」「下下」で構成されています。自分にとって“良い”おみくじは財布などに入れて取って置き、1年後に感謝の気持ちを込めて炉で炊き上げます。逆に“良くない”おみくじは、当日すぐに炊き上げます。
いずれにせよ、神様がYESとおっしゃった尊いおみくじです。願い事が叶った時はもちろん、おみくじのお告げで難を逃れた時なども、必ずお礼参りをすることが大切だと魏さんがおっしゃっていました。
結局、この日はおみくじを頂戴できませんでしたが、神筈を通じて神様のご意志に触れる機会をいただき、それだけでも感謝の気持ちでいっぱいになりました。ぜひ、また後日うかがって、もう一度おみくじを引いてみたいと思います。果たして次回、神様はYESと言ってくださるでしょうか……今から楽しみです。

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