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ウフフな、横浜中華街。

ウフフな、横浜中華街。

カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪

第36回

2018/01/15

浜っ子が崎陽軒に惚れるワケ

その名も“シウマイ娘さん”から投稿をいただきました。「崎陽軒の魅力的な商品は? 横浜中華街に複数あるけどお店の違いはあるの? 取材してください」。ということで行ってきました。浜っ子が愛してやまない崎陽軒、その歴史をひもとくと横浜中華街と深〜い関係で結ばれていましたよ。

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中華食品

崎陽軒 中華街大通り店
(きようけん ちゅうかがいおおどおりてん)

横浜中華街では珍しく、黒を基調にした中華街大通り店の店構え。中華街に出店したのは意外に遅く、2002年のこと。

90年前、中華街の点心職人をスカウト!

ワタシごとですが、横浜出身の夫と結婚してから崎陽軒がグンと身近なものになりました。外出の度に「帰りに崎陽軒よろしく」と手土産を頼まれ、実家に帰れば義母が看板商品の「昔ながらのシウマイ」を持たせてくれます。そのシウマイを、小学生の夫は友人の誕生会でプレゼントしたのだとか(v_v) 熱の入れようはさまざまですが、とにかく浜っ子は根強いファンが多いようです。歴史を遡ると、それも納得!

創業は明治41年。横浜駅構内(現在のJR桜木町駅)で牛乳、サイダー、ミルク、餅を販売していました。シウマイが誕生したのは昭和3年。初代社長が横浜名物となる商品開発を切望し、横浜中華街の各店舗でつきだしに供されていたシューマイに着目。既に駅弁を販売していたことから「冷めてもおいしく、揺れる車内でもこぼなさい一口サイズ」を目指して試行錯誤。横浜中華街の点心職人・呉遇孫さんをスカウトし、社長も自ら厨房に入って、ようやく1年後に誕生したレシピが今も変わらず受け継がれているのです。

右下から反時計回りに「昔ながらのシウマイ」15個入620円、お土産に便利な常温で5カ月持つ「真空パックシウマイ」15個入620円、「おいしさ長もち 昔ながらのシウマイ」24個入1030円。全て税込み。
今では一般的な“真空パック”という名称は、崎陽軒が昭和42年に発案したんですって!
「おいしさ長もち 昔ながらのシウマイ」(賞味期限は冷蔵で製造日を含め15日)は、冷蔵庫に常備しておくと便利。袋ごとレンジで温め、ポンという音と共に袋が開いて完成。
熱々のシウマイは、豚肉と干帆立貝柱の旨みがギュ! 驚くことに、冷めたままの「昔ながらのシウマイ」も同時に食べたところ、その美味しさに遜色なし。90年前のレシピに脱帽です。

浜っ子に大ウケ、「空から無料券が降ってきたー!」

実はシウマイが誕生した昭和初期当時、売り上げは芳しくなかったそうです。そこで出した秘策が“空から降る無料引換券” 。小型飛行機に「崎陽軒シウマイ」とフラッグをなびかせ、天空から無料引換券付きの宣伝ビラをばらまくという豪快な遊び心に、浜っ子は大喜び! 口コミも広がって、崎陽軒のシウマイが認知されるようになりました。

さらなる戦略も大当たり! 昭和25年、戦後の傷跡が深く、まだ復興していなかった横浜駅に笑顔のシウマイ娘が登場したのです。東海道線を中心に乗客たちに元気をもたらし、なんと松竹映画『やっさもっさ』のヒロインにもなって飛躍的にシウマイの売り上げが伸びました。

横浜駅ホームで、赤い制服にたすきをかけたシウマイ娘。「シウマイはいかがですか」と車窓越しに販売をしていました。
平成20年の崎陽軒100周年記念に勢揃いした、歴代シウマイ娘の制服。昔のデザインもとってもオシャレで、現代の女の子にも似合いそう。
中華街大通り店で働く、現代のシウマイ娘。気さくで明るい娘さんたちなので、何でも聞いてくださいね。
今も東海道新幹線に乗ると、「シウマイ弁当」を頬張るサラリーマンをよく見かけます。包装紙は横浜名所をシルエットでデザイン。右から順に、横浜ベイブリッジ→横浜外国人墓地・教会→横浜マリンタワー→日本郵船氷川丸→そして横浜中華街! 一番左は横浜駅前にある崎陽軒本店です。さぁ、そのほかの有名スポット、分かりますか?
冷めても美味しいシウマイ入りの駅弁は、冷めても美味しいご飯も人気。蒸気炊飯方式で炊きあげることで、一粒一粒がたってモチモチ。器はプラスチックではなく、その昔お経を書くのに用いられたことから名が付いた経木(きょうぎ)の折で、これがおひつの働きをし、ご飯の水分調節をしてくれるんですって。

初代・しょう油入れの作者は
『フクちゃん』の横山隆一さん

「昔ながらのシウマイ」に入っている、ひょうたんの形をしたしょう油入れ“ひょうちゃん”も、シウマイ娘と並ぶ人気者。戦前から戦後はガラス製だったけれど磁器になり、昭和30年には漫画『フクちゃん』の作者・横山隆一さんが描く“ひょうちゃん”が登場しました。もったいなくて捨てられず、箸置きにしている人も多いのでは。

“初代ひょうちゃん”は、こま遊びをしたり、オシャレにバッグを持ってウィンクしたり。いろは48文字にちなんで48種あるそう。
創業80周年には、ポップな作風でおなじみ、イラストレーター・原田治さんの“2代目ひょうちゃん”が誕生しました。コレクターもいるんですよ。

中華街限定シウマイの秘密は、生薬

今回の取材依頼をしてくだった、投稿者・シウマイ娘さんから「横浜中華街の複数店に違いはあるの? ライバルにならない?」と質問がありました。広報の伊藤 亮さんに聞いてみましょう。

「便利にご利用いただくために3店舗あり、決してライバル視はしていません。商品のラインナップに大きな違いはございませんが、中華街の中心にある中華街大通り店は観光客の方が多いようです。崎陽軒 中華街東門店は中華街の入口にあるため、周辺企業の方がランチでお弁当を購入してくださったり、地域にお住まいの方が気軽にご利用してくださったり、お客様の層が少し違うようです。そうそう、横浜中華街には限定商品もあるのでチェックしてくださいね!」。

こちらが「横浜中華街限定 杜仲高麗豚使用 真空パックシウマイ」15個入が2箱入って1470円。
生薬の杜仲&高麗人参を加えた飼料で育った国産銘柄豚を使用し、ふわっとした食感と肉の甘みが特徴。黒こしょうも効いています。
こちらが伊藤さん。「心から楽しめる職に就きたい」と思い立ち、「シウマイ弁当以上に好きなものはないっ!」と入社。この崎陽軒愛は、やっぱり横浜界隈でお育ちでした♪
胸元の社章は真心の「心」をデザイン。「商品にもサービスにも、真心を込めて邁進して参ります」とニッコリ。崎陽軒の未来にも、何だか楽しいことがありそうですよ。

千谷'sメモ

崎陽軒レポート、おシウマイで〜す♪

当コラムのライターさん

ライター千谷文子

ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!

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