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WITH MY CHINA TOWN

「外国の市場で食材を探すのと同じ感覚で生活感のある横浜中華街を楽しんでます」

母が横浜本牧生まれで貿易商と結婚していたこともあり、中華街には縁者もいたようです。そんなことから、小さい頃から横浜中華街に行っていました。断片的な記憶しかないのですが、当時は商人宿や細い路地など異国の怪しげな雰囲気が残っていてワクワクするところでしたね。フランス留学から帰ってきてからは通訳の仕事の関係でよく横浜に来たので、中華街にも外国人を連れて食事に行きましたね。

横浜中華街は、市場通りなど生活感のあるところが好きです。中華料理用の野菜などが並ぶ八百屋さんや、食材屋さんを見て回ります。日本にないものが見つかったときの小さな驚きがうれしいんです。この間は鹹水(カンスイ)を見つけたんで、ウチで麺を作ってみました。外国に行くときと同じ感覚ですね。外国に行くといつも市場に行っては、そういう食材を探すのが習慣になっていますから。

それと、中華街に来ると、いつも決まったところのお土産を待ってる人がいるので、それを買って帰らなくちゃないけないというのがあって(笑)。なかでも金陵酒家のチャーシューは、しっかり焼いてあって表面がこんがりしていてジューシーで好きですね。他にもおいしいところがあると思うので、もうちょっと調べてみたいとは思っていますが、今はここで固定しています。そしてもう10年以上買い続けているのが清風楼のシウマイ。餃子は自分で作りますが、シウマイは買って食べるものだと思っています(笑)。それから、永楽製麺所の龍髭麺(ロンソーメン)も欠かせません。極細で中華料理の〆に食べるのがぴったりなんです。スープもおいしいし、よく取り寄せもしています。

「バリエーションがあってエネルギッシュ。こんな場所は世界中探してもないですね」

横浜中華街のように、こんなにまとまってエネルギッシュなところは世界中探してもないですね。パリやロンドン、ニューヨークも、もともとは都市の中心近くにあったんだけど、だんだん都心の地価が高くなって分散してしまいました。横浜中華街のようにこれだけ活動して、なおかつどんどん発展している場所は、世界でも例のないことだと思います。これだけバリエーションがあって何でもそろっているところが魅力です。しかもどんどん新しくなって、周辺も取り込みながら広がって、ひとつの町、地区としてみんなで力を合わせて活動している。すごく楽しいところだと思います。

世界的に中国料理は、お客さんに従って作るようなところがあります。日本人の板前さんは、外国でも日本料理の正しい味を出そうとするけど、中国人は現地の人の口に合わせて変幻自在。何でも作れるから、本式の中国料理はそれが好きだという人にしか作らない。どんな料理でも日本人の一般的な味覚に合わせて変わりますけど、特に中国料理はそうです。横浜中華街は一見の人もいっぱい来るようになりましたから、そういう意味ではどこも頑張っておいしいものを出そうと平均化してきたと思います。

「中華街は1、2回来ただけじゃわからない。店とのかけひきに時間をかけて楽しんで」

玉村さんの絵のファンでもある永楽製麺所の楯さんと、食材の話に花が咲く玉村さん。

中華街で自分に合った味を求めるなら、何件か試してみて好きな店を選んで、そこでまた、私はこれが好きだとか、これはダメだなんて言いながら、かけひきに時間をかける必要があるんですね。中華街は1回や2回来ただけじゃわからない。おいしいものを食べるぞ!と気合いを入れて行かないとね。

僕は皿数がたくさんあるよりも、特徴的な料理が何皿かあって、味の変化があるほうが楽しめます。スパイスの効いたものはうんと効かせて、淡泊な物はあっさりと、それぞれメリハリのあるものをうまく組み合わせて食べることができたときが一番楽しい。そういうコースの組み立ても店の料理をよく知っていないとできないから。ガイドブック片手に何件か行ってみることですね。あまり評判にふりまわされないで自分に合う店を探してください。

撮影協力:ローズホテル横浜、永楽製麺所、清風楼

My Favorite

清風楼のシウマイ

(写真は15個入り)1,628円
貝柱の旨みが凝縮し、ジューシーで甘みも満点。みっちりと肉が詰まったプリッとした口当たりで創業以来の人気メニュー。

永楽製麺所の龍髭麺

(3食入り・正油スープ付)662円
防腐剤、着色料は一切使わず、昔ながらの製法で作り上げられた細麺は、日本のそーめんの原型と言われている。熟成させることで、細いながらしっかりとコシを出し、のどごしも抜群。

永楽製麺所の幻のあのメンマ

630円
じっくり時間をかけて煮込んだ特製メンマ。驚くほど太いがやわらかく、そのまま食べてもおつまみにもぴったり。

初期作品集「PRELUDE(プレリュード)」発売中

PRELUDE
(プレリュード)
2004年9月ヴィラデスト刊。画家としての活動を始める前に描いた初期作品を集めた画集。AB判96ページ。2,500円

3冊目の画集「PRELUDE」を自費出版しています。
ワイナリーも2年目になりまして、今年は3月18日オープン。もう少し準備をして、店にも出て面白がっていこうかと思っています。中華街とコラボレーションして、出張中華街ができたら楽しいですよね。
《玉村さんホームページ http://www.villadest.com/

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