横浜中華街

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TOP >  特集 >  WITH MY CHINA TOWN >  Vol.5 横山剣さん(クレイジーケンバンド)

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WITH MY CHINA TOWN

中華街で自然に生まれてきた曲

―中華街といえば、やはりソロアルバムに入っている「中華街大作戦」の歌詞がすごいですよね。最初から最後まで”中華街”という言葉が繰り返されるだけ(笑)。

横山:”中華街”というのが、すごいパワーのある響きですからね(笑)。あれは中華街を歩いているときに、自然に浮かんできまして、それからすぐに完成した曲なんです。

―まさに中華街で生まれた曲。

横山:中国貿易公司という中国物産を卸す会社で働いていたときも、曲が作業中に浮かんでくることがありましたね。倉庫の中で、白檀の香りに包まれながら…。ほとんどの曲はそんな感じ、天然なんです。
あと、これは曲じゃないですけど、倉庫で梱包していたら横須賀物産という送り状がやたらと多かったんですよ。そこはいつもクラゲを買ってくれているところで。それが後に「横須賀くらげ」という芸名になりまして(笑)。

―すごい名前ですね(笑)。

横山:クレイジーケンバンド(以下CKB)でも照れくさい曲とかセクシー過ぎる曲を書くときは、その「横須賀くらげ」という芸名を使ってましたね。これは自分じゃない、ということで(笑)。
だから考えてみると、今の自分の音楽のルーツというのは全部、中華街とかあのへんにあるんです。

―当時のお仕事も中華街絡みという…。

横山:ちなみに卸しの仕事は、それから個人でも始めてるんですよ。中国貿易公司を辞めるときに、今度は1人でやりたいっていう話をしたら、いろいろ卸してもらえることになったんです。だから「ドラゴン貿易」っていう名前を自分で勝手につけてですね。カローラにこう、マジックで書くんですよ、ドラゴン貿易って。

―マジックで!?

横山:ハイ、ペンキじゃなくてマジックで(爆笑)。そのへんはテキトーなんです(笑)。それでバックミラーに華僑の人がつけるようなお守りを下げて、華僑になりきって、団地とかに乗りつけてましたね。主婦の人とかが、けっこう烏龍茶とかエビセンを買いにきてくれるんですよね。でまあ、ヒマなときがあると自分で歌ったりもしながら(笑)。

―まるで啖呵売ですね(笑)。

横山:そんな感じですよ(笑)。ちょうど「ダックテールズ」(※84年~88年まで在籍していたバンド)をやっているときだったんで、自分たちが歌ってるライブハウスでも、ブリキの玩具とかサンザシとかを売ったりしていましたね。

15枚目のニューアルバム「Spark Plug」について

―14年9月に発売されたCKBのニューアルバム「Spark Plug」について聞かせてください。全曲最高なのですが、中華街つながりということでいいますと4曲目の「龍鳳閣」が気になります。

横山:あれは「FRIDAY」という、長者町にぼくらがレギュラーで出ているライブハウスがあるんですけれど、その二軒となりくらいに、いつも楽屋がわりに使っていた中華屋さんがあったんです。そこが「龍鳳閣」。もう今はないんですけれど。でも実際のその店とは関係なく、妄想をふくらませてですね。龍鳳閣と書いてある、でっかいビルディングの廃墟を想像して、それが突然黄金に輝くという…。

―龍鳳閣という言葉だけがひとり歩きしたような感じですか。

横山:龍鳳閣ですからね、なにしろ。その文字霊がなんともこう、すごくてね(笑)。だから「この路地をこっちに行ったら、すごい世界があるんじゃないか!?」というような、常に妄想をふくらませられる何か。これは中華街も含めてですけど、そういう得体の知れない力があるように感じられますね。

―そして2曲目「血の色のスパイダー」。すごく勇気づけられるというか、50代くらいの男性ならグッとくるような曲です。

横山:大御所といわれる人に比べるとまだ青臭いし、かといって若くもないし、というような…アンビバレンツですね。それを壊れそうなクルマに例えて。クルマがノッキングしている感じを体調不良な音に置き換えてみたんです。

―あの、咳みたいな音ですね。

横山:ええ、あれはクルマがエンコしそうな感じと、自分がエンコしそうな感じ(笑)。
あとは人を思う気持ちとか恋する気持ちですね。相手はまあ、奥さんでも愛人でもいいんですけれど。そういうのがあると、まだまだ現役でいられるんじゃないかなと。そういう現役感みたいなものを表してみたというのもあるんです。

―ジングル的にところどころで入っている「あ、すいません」も面白いですね。メンバーの皆さんがしりとりをしているという(笑)。

横山:ハイ、しりとりはですね、ライブでお客さんと一緒にやったりもしていますよ(笑)。

―17曲目の「あ、すいません LPバージョン」では、手をヒラヒラさせているのがうっとおしいと言われている方がいますが(笑)、あれは誰のことなんですか?

横山:え~と、あれはベースの(洞口)信也くんですね。ギターの小野瀬(雅生)が「それ、なんとかならない?」って言って、サックスの中西(圭一)が「うっとおしい!」って。信也くんは普段からイジられキャラなんですね(笑)。

―CKBってメンバー同士の結束がすごく固いというイメージがありますが、ああいうのを聴いていると、ほんとに仲がいいんだなと。

横山:ほんとに気持ち悪いぐらい仲がいいんですけれど、悪いときは、ものすごく悪いんで(笑)。ケンカのときなんて中学生みたいですよ。メンバーのあいだで、絶交とかありますからね、いまだに(爆笑)。
だから移動の新幹線も遠足と変わらないですね。とにかくうるさいんで「シーッ。他のお客さんに迷惑だから」とか言って(笑)。でもみんな、気持ちはあったかい。いいメンバーです、本当に。

―そして18曲目「世界、西原商会の世界!」。これは社歌というか。

横山:ハイ、社歌ですね。

―以前にも、みなと総合高等学校の校歌を作曲したり、「いいね!横浜G30」(6thアルバム「BROWN METALLIC」収録)という横浜のゴミ削減キャンペーンの歌を作られたりしていますが、横浜中華街の歌を作るというのはいかがでしょうか。

横山:いや、それはかなり、重荷というかですね(笑)。中華街というのが、すごい伝統があるので。だからCKBでも”中華街”の出てくる曲がいっぱいあるんですよね。

(取材・撮影/若林尚 文・構成/藤原均)


Spark Plug

【通常盤】UMCK-1489 / ¥3,000+税

クレイジーケンバンド前作アルバム「FLYING SAUCER」から約1年4か月ぶりのオリジナルアルバムをリリー ス!!!「スパークだ!」(NHKみんなのうた2014年6月~7月)、「世界、西原商会の世界!」(西原商会社歌)、 「ドライヴ!ドライヴ!ドライヴ!」(テレビ東京系「ドラGO!」エンディングテーマ)をはじめ晩夏~秋にかけての ベストドライブアンセム!!!

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Profile

クレイジーケンバンド

1997年の春頃、横浜本牧の伝説的スポット「イタリアンガーデン」にて発生した東洋一のサウンド・マシーン。
発足以来、「音楽ジャンルからの解放」をモットーとする全方向型音楽で、中毒性のあるポップ・ウイルスが全国のクラブ・フィールドや、音楽マニアの間でジワジワと拡散を始めるが、メジャー配給となった2002年の4thアルバム『Gran Turismo』を機に、瞬く間にファン層を拡大し、幅広い年齢層からも人気を博す。
2004年春リリースのベストアルバム『CKBB』が初めてチャート9位にランクされ、2004年、2005年と日本武道館公演を成功させる。
2009年にはユニバーサルミュージックと契約し、新レーベル「Double Joy International」を設立。今年は9月3日にリリースされた15枚目の最新アルバム『Spark Plug』は9位にランクインし、2005年から全てのオリジナルアルバムがチャートインするなど、コンスタントな人気を獲得し、常にアグレッシブな活動を行っている。

オリコンアルバム
ウィークリーチャートデータ

・2004年リリースのベストアルバム『CKBB』9位
・2005年リリースの7thアルバム『SOUL PUNCH』9位
・2006年リリースの8thアルバム『GALAXY』10位
・2007年リリースの9thアルバム『SOUL電波』6位
・2008年リリースの10thアルバム『ZERO』5位
・2009年リリースの11thアルバム『Girls!Girls!Girls!』4位
・2010年リリースのベストアルバム『クレイジーケンバンド・ベスト 鶴』10位
・2010年リリースのベストアルバム『クレイジーケンバンド・ベスト 亀』11位
・2010年リリースの12thアルバム『MINT CONDITION』9位
・2012年リリースの13thアルバム『ITALIAN GARDEN』4位
・2013年リリースの15thアルバム『FLYING SAUCER』6位
・2014年リリースの最新アルバム『Spark Plug』9位

楽曲提供
SMAP、TOKIO、和田アキ子、一青窈、松崎しげる、グループ魂、藤井フミヤ、 ジェロ、関ジャニ∞、堺正章、小泉今日子&中井貴一他多数。

Remix(Crazy Ken Band Annex)
キリンジ、m-flo、Puffy、マツケンサンバ他多数。

フィーチャリング
FIRE BALL、m-flo、ライムスター、Q(ラッパ我リヤ)、PAPA-B、コーンヘッド、ARIA、quasimode、ピチカート・ファイヴ他多数。

CKB Live
毎年、初夏のライブハウスツアーおよび秋の全国ホールツアー、ホテルでのクリスマス・ディナーショウや、大晦日のカウントダウンライブを行なうなど、多忙なスケジュールを縫って精力的な実演活動を続けている。さらに『箱根ヨコワケハンサムワールド』というタイトルが付くCKB独特のレジャーイベントが行なわれており、今年も夏には「SUMMER BREEZE 2014」というサブタイトルで、ホテルニューオータニ幕張ガーデンエリアでのガーデンパーティ形式のライブと、冬には淡路島の温泉旅館「うめ丸」と、箱根の「ザ・プリンス箱根」の2箇所で1泊2日のイベントが予定されている。こうしたシチュエーションごとの多彩な活動は今後も評判を呼んでいくことだろう。

レギュラー
☆ FMヨコハマ 毎週土曜日23:00~24:00
『Crazy Ken Band Radio Show / Honmoku Redhot Street』
☆ファッション誌『POPEYE』に、コラム「僕の好きな車」を連載中。

最新情報は、こちらをご覧下さい。 →http://www.crazykenband.com

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