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WITH MY CHINA TOWN

50年ぶりに11月の初雪降る極寒の横浜中華街に、今回のゲストである元横浜大洋ホエールズの遠藤さんは笑顔でやってきてくれました。遠藤さんと言えば、現役時代は横浜大洋ホエールズ一筋で、もっとも横浜の野球ファンの方々から愛される選手。現役時代の横浜中華街でのエピソードや、横浜に対する思い、また、昨年まで勤められた鎌倉市観光協会の専務理事の経験から観光地の課題などをお話しいただきました。

入団当時の横浜中華街のイメージは高級な場所

ー遠藤さんがちょうど入団した年は、現在の横浜スタジアムが完成した年です。同時に、大洋ホエールズが川崎から横浜へ本拠地を移転して、横浜大洋ホエールズとチーム名も新しくなりました。当時の横浜の印象や、横浜中華街の印象はどのようなものでしたか?

遠藤:神奈川県(平塚)に出てきた学生時代は横浜というより新宿などに出かけることが多かったと思います。入団してからは8月頃まで2軍でしたので寮も武蔵小杉付近でしたし、試合もファーム球場で行うので横浜スタジアムに来ることも無かったんです。一軍になってから、(横浜に来ることが多くなり)改めて横浜中華街という街も認識したという感じです。それでも、まだデーゲームの時に先輩に連れられて数回行ったことがある程度でした。

ーでは、当時、横浜中華街で馴染みのお店は無かったですか?

遠藤:いやぁ、その頃はまだ、自分から行けるような状態じゃなかったです(苦笑)。まだ給料安いですから(笑)。自分から出向くということは無く、やっぱり先輩に連れて行ってもらうことが多かったですね。先輩が連れて行ってくれたお店の名前は忘れてしまいましたが、当時の横浜中華街の印象としては、とにかくどこの通りも人が多くてビックリしたのを覚えています。

また、当時は横浜中華街は高級なところというイメージを持ってました。まだ、横浜中華街のこともあまり知らなかったので、自分で中華料理イコール高級と勝手に思ってましたね(笑)。ですから、個人的には武蔵小杉の寮の近くのごくごく普通の庶民的な居酒屋などで(安く)飲み食いすることが多かったですね。

引退してからは、家族で良く横浜中華街に通いました

ー遠藤さんは大洋ホエールズが横浜に移転して横浜大洋ホエールズとチーム名が改名した年に入団されましたが、引退するときも、また、横浜大洋ホエールズとして最後の試合でした。何かご自身で節目みたいなものを意識したことがあったんでしょうか?

遠藤:いや。まず、チーム名が変わることは引退を決めた際には知りませんでしたので、まったくの偶然ですね。引退を決めたのは、次のシーズンから戦力として登録がされていませんでしたから、自身での引き際として引退を決めました。しばらく経ってからチーム名が変わることが噂され始めたんですが、その時、自分の引退とチーム名が変わる時期の偶然を感じて、改めて、このチームで自分は引退するんだと実感しました。

ー引退してからの97年から03年まで新しくなった横浜ベイスターズで投手コーチとして活躍されました。コーチ時代はどちらにお住まいでしたか?

遠藤:引退してから直ぐは、4年ほど野球解説をしてました。横浜ベイスターズのコーチはそれからですね。コーチ時代は、横浜の戸塚の方に住んでおりましたが途中で鎌倉に移りました。

ー選手時代は、なかなか来れなかった横浜中華街ですが、引退後は横浜中華街のエピソードはありますか? 選手時代は先輩に連れられての横浜中華街でしたが、逆に、コーチとして選手を横浜中華街に連れていったりすることは無かったですか?

遠藤:当時、球団からコーチと選手との関係性については色々厳しく言われていたので、食事に選手を連れて行くということはありませんでした。コーチ同士で行くこともなかったですね。

コーチ時代は、もっぱら家族と居ることが多かったんです。ですので、横浜中華街には家族でよく行きました。

僕と横浜中華街との関係は妻がきっかけ

ー家族で行きつけのお店などはありましたか?

遠藤:「菜香」さんですかね。最初は知り合いに薦められてでした。雰囲気も良かったし、静かで落ち着けたので、家族と来るにもいいなということで。家族も気に入ってくれたので、それから良く行くようになりました。

ーちなみに中華のメニューの中では何が好きですか?

遠藤:僕は何でも食べる方なんですよ。だから、何が好きということは無いんで、料理の注文もお店選びも基本的には妻に任せてました。

実は、妻の実家が(横浜中華街から近くの)麦田というところでして。横浜中華街から近いということもあり、妻の同級生に「萬珍樓」さんや「聘珍樓」さんのご子息の方々がいらしたりしました。「聘珍樓」の息子さんとは小学校が一緒だとか言ってました。ですから、「聘珍樓」さんにも行きましたし。

とにかく、こんな感じで(選手時代もそうでしたが)個人として横浜中華街で馴染みのお店ということではなく、先輩、知人、妻と、必ず誰かに連れて行ってもらって行くという(笑)。

妻の方が横浜中華街に詳しいんじゃないですか(笑)。当時も、妻は今で言うママ友と言いますか、知人とのランチに横浜中華街に来るとか。よく利用していたみたいですよ。

現役時代に今みたいに女性ファンがいたらもっと燃えてましたね(笑)

ー今シーズンの横浜DeNAベイスターズはクライマックスシリーズにも参戦し、惜しくも広島に負けてしまいましたが、ファンは昨年よりも勢いがあると盛り上がってました。遠藤さんは今年の横浜DeNAベイスターズにはどういう印象をお持ちですか?

遠藤:いや、、。今年は選手もよく頑張ったと思いましたし、いい経験(クライマックスシリーズ)をしたんじゃないかと思いました。

ー今シーズンで三浦投手が引退されましたが、同じ投手として何か思うところはありますか?

遠藤:彼はねぇ、僕の引退試合がデビュー戦なんです。で、僕がコーチのときも、彼はこれからって時でしたから。そういった関係で、彼は特に気にはしてたんですね。ずっと注目してました。

ー横浜DeNAベイスターズファンについてどういう印象をお持ちですか? 遠藤さんの現役時代のファンと比べてどうでしょうか?

遠藤:ここ10年くらいは、昔と比べてもファンがチームに愛着をもって接している様子は伺えますよ。昔はプロ野球イコール客は来るものだという、、いわゆる殿様稼業ですよ。特にセ・リーグは、、。それこそ、ストライキが起こるまではね。で、あのストライキから(選手も球団も)危機感を感じて、ファンへの接し方が変わりましたよね。

それからは球団の努力が報いたと思います。最近は、球団もいろんなお客さんに来てもらいやすい雰囲気作りもしていますし。

面白いもので、選手は単純ですから(笑)。お客さんが入れば、単純に燃えるわけですよ。
お客さんが見てる。だから頑張れるわけですよ。もっと言えば、(お客さんが野球に興味の有る無しに関わらず)選手は自分が見られていると感じてますから。勘違いして(笑)。
それでも、頑張れるんですよ。お客さんが入れば。

ーでは、遠藤さんも当時はマウンドでそういう視線を感じていたんですね。

遠藤:そうですね(笑)。当時は巨人戦は(お客がいっぱいになるので)特に燃えましたね(笑)。

ー今、女性のプロ野球ファンも増えました。特に横浜DeNAベイスターズは他のチームに比べても女性ファンが多い気がしますが、女性の野球ファンが増えたことについてはどう思いますか?

遠藤:カープ女子には負けてるんじゃないですか(笑)。まぁ、よく女性の入る店は流行るって言われたりしますが、それと一緒じゃないですかね。

女性が男性に「野球を観に球場に行きたい」と、言われれば男性は喜んで行くと思います。でも、男性が女性に野球に誘っても、その女性が興味なければついてこないと思いますよ(笑)。今は女性が行きたくなる球場やチームの雰囲気作りができているんだと思いますよ。

昔はレディースデイなんて無かったですしね(笑)。
僕らの現役時代に今みたいに女性ファンが多かったら、もっと燃えてましたね(爆笑)。

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Profile

遠藤一彦(えんどうかずひこ)

1955年4月19日(取材時:61歳)。福島県出身の元横浜大洋ホエールズの投手。1978年に入団以来、1992年10月7日に引退するまでの14年間、一貫して横浜大洋ホエールズに在籍しチームの主力投手として活躍。引退後は野球解説の後、横浜ベイスターズの投手コーチを勤める。2009年からは鎌倉市観光協会の専務理事就任し、2015年までの6年間で鎌倉市観光事業に携わる。現在もは、一般企業に務める傍ら、小中学生への野球インストラクターや野球解説者などの野球関連活動に尽力している。

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