南粤美食（ナンエツビショク）【神奈川・横浜】〜 孤独じゃない大人数の粥グルメ 〜

出色の一皿に変えて

「16名以上集めないと予約出来ない面白いお粥コースが有るんです。

コースは14300円でドリンク代は別になります。一緒に行きませんか？」

この店の常連さんからそんなお誘いが有った。

「なぜにそんな大人数？お粥のコースって？お粥で14300円？」

頭の中は？マークだらけだったが、

数奇者として大いに食指が動いたので一も二も無く話に乗った。

店の二階を貸し切って宴の開幕！

大きなテーブル２卓に分かれて、その周りを囲む。

大皿に豪勢に盛られた単一の食材を見せられて、

程なく茹で上がった状態で運ばれて来た料理を片っ端から平らげていく。

食材の顔ぶれは

丸鶏の塩蒸し焼きやA5ビーフ、豚の肉団子、鶏肉、センマイなどの肉類に

活け海老や鮑、帆立、腸詰め入りの鱈のすり身、イカ、アサリなどの魚貝、

どんこ椎茸や長芋、大根、カボチャなどの野菜と実に多種多様。

味はちょっと塩している程度のシンプルさで、

素材そのものを味わう感じ、

物足りなければ唐辛子入りの自家製ダレで変化を付ける。

「プレゼンテーションは楽しいし味も悪くないが、

果たして何が粥のコースなんだろう？」

そんな疑問はコースの最後の最後で解消される。

次々と繰り出される食材は全て大鍋で茹でられて、

その食材のエキスを鍋に映し込んでいると云うカラクリ。

多種多様なエキスが溶け込んだ出汁を吸った粥は

仕上げに貝柱を足して油条（中国の細長い揚げパン）と共に頂く。

お粥は旨みは有るものの意外とさっぱりした味わいだった。

大人数で魚肉や野菜をふんだんに食べてお粥で〆る、

ライブ感が有って愉快な食体験だった。

今回のお品書き

丸鶏の塩蒸し焼き

活け海老

鮑

帆立

腸詰め入りの鱈のすり身

イカ

A5ビーフ

豚の肉団子

鶏肉

アサリ

センマイ

どんこ椎茸

長芋

大根

カボチャ

貝柱

油条（中国の細長い揚げパン）

＋ビール2杯、紹興酒2本(を9人で)

（夜）19000円／人

この店の楽しみ方

＜プロフ＞

広東省の南粤（南部)出身の黄オーナーシェフによる

広東料理の中華店。

丸鶏の塩蒸し焼きや干し豚肉、土鍋釜飯が看板メニューになる。

『孤独のグルメ』の聖地の一つでも有る。

＜注　文＞

今回注文のお粥コースは

16名以上の予約必須で14300円。

ドリンクはビール770円、ハイボール693円、

紹興酒のグラス 660円より、ボトル2508円より、

焼酎のグラス770円より、ボトル4378円より、

ワインのボトル3850円より。

＜雰囲気＞

横浜中華街の中でもひときわ行列の人気店。

人によって好みが異なることは承知していますが、並ぶ価値は無いと思います。
どうしても行くなら、予約してコース料理の方が待たない分だけマシでしょう。

まず、段取りが悪い。2階は予約席、1階のみが予約無しの客用ですが、席数が少なく要領も悪いため恐ろしく待ちます。
1時間以上並んでようやく入ったら、今度は店員に寄る押売り開始
「オススメはこれだ」「量が少ない」「旬はこれだ」と、まぁ驚くくらい押しが強いです。

配膳はそれほど掛かりません。
モノによっては出来上がっているモノを出してるのでしょう。
味は好みに寄りますが、私の口には合いませんでした。
売りのエビワンタンメン、エビはプリプリですがそれだけ本当にそれだけ。麺はかんすい臭くスープは薄味。香港で食べたエビワンタンメンを期待してた分、失望は激しすぎました。

アヒルの醬油煮はまあまあ。うん、うちでも作れますね。この味なら。

松重豊さんは本当に美味しいと思ったんですかね？
それともその後の客の増加で味が激しく劣化したんですかね？

厨房では料理人が咳き込んでるし、身内と思われる店員軍団は大きな声で話し続ける。活気があると言えば聞こえは良いですが、単に客を財布としか思っていない感じを受けました。

少なくても二度と行くことはないし、人にも勧めない店です。

予約して2階に上がるのは初めてです。円卓8名での井之頭五郎コースは五郎さんが食べた6品＋4品の計10品8800円とのことでしたが、肉まんは出ずフカヒレは姿煮でした。サーブ順に前菜はクラゲとキュウリとチャーシューとピータンともう2種の薄切り肉、丸鶏の塩蒸し焼き、肉焼売をもち米で包んだもの、フカヒレ姿煮、トコブシサイズのアワビの焼き物、アヒルのパリパリ揚梅ソース、車海老のチリソース、海老雲呑麺は8名で丼2杯をシェア、腸詰干し肉貝柱の釜飯という土鍋ごはんも8名で鍋2つをシェア、最後に綠豆の薬膳スープの10品でした。食事時間は正味1時間半、次の予約客の為に慌ただしく精算をして退店がきっちり2時間後でした。飲み物は個人精算してくれたりして明朗会計でしたが、忙しなかったです。料理はそれぞれ独自の味付けで現地の味わいでしたが、フカヒレとアワビは客単価上げのためがミエミエで要らないですね。丸鶏塩焼きもアヒルも釜飯も開店当初の感動を蘇らせるには至りませんでした。うーむ残念。

平日月曜日の19時00分ごろ到着。列んでるのが一組お二人という少なさ。いつもの行列のイメージがあるので、この少なさは奇跡です。
10分ほどで入店。
この店はカウンター席があるので、お一人様でも安心。
注文したのは腸詰め干し肉貝柱飯と海老雲呑スープ。それとレモンサワー。

ここはもう説明不要でしょ。土日は入れないほどの超人気店。
この海老雲呑がもう海老ブリブリでおいしい！
釜飯があるので海老雲呑麺となると麺が重いが、スープがあってよかった。
美味しいです！

2024年6月7日金曜日に訪問
10:55に現地着、5組目だから余裕で入店だと思って楽しみにしていたら、開店時間11:30に1階(約8席)に4組入れて入店一時ストップ。1階の客に全ての料理を提供してから次の客を案内するとの事(注意書き写真参照)、結局入れたのは12時ちょっと前。時間がない方要注意です。
また、土日訪問の場合一人1ドリンク注文しないといけないそうです。

アヒルの醤油煮ー美味しいです。テイクアウト有
ワンタンスープ(麺無しを注文)ー絶品です。テイクアウトはワンタンのみ有(スープ無し)
腸詰と干し肉と貝柱の土鍋ご飯ー美味しいです。おこげがかなり硬かった。テイクアウト無し

味は美味しいしけど、待ち時間と値段を考えると、
私個人としては店内飲食での再訪は無いかな。