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横浜開港150年企画

1859年7月1日。日本が外国に向けて開港した日、日本の近代史がスタートし、中華街誕生への時計も動き出しました。来る開港150年に向け、中華街に残る開港の足跡を訪ねて、歴史ある横浜と中華街の秘密に迫ります。

その12 中華街の近代史

終戦、高度成長期、日中国交正常化のなかで
今日までの約60年

「横浜開港150年企画」の最終回となる今回は、中華街の戦後〜現在にスポットをあてます。1945年の横浜大空襲を経験した後、復興を果たし、今日に至るまでのおよそ半世紀。各時代の要となった出来事を追いながら、中華街の近代史を振り返ってみましょう。

1955年。中華街を守る牌楼(ぱいろう)建立がスタート

1945年(昭和20年)、終戦を迎えた中華街は焼け野原と化していました。しかし、この街に住んでいたおよそ1900人の華僑たちは、すぐに復興へ踏み出します。翌1946年(昭和21年)には、はやくも関帝廟と横浜中華学校を再建。そして、1955年(昭和30年)には、中華文化のシンボルである牌楼(ぱいろう)、『善隣門(ぜんりんもん)』を建立します。この門に、“中華街”という名が刻まれたことで、唐人街、南京町などさまざまな呼び名のあったこの街に、中華街の名が定着していきます。 牌楼は、その後2003年までに10基が建ちました。なかでも、風水思想をもとに東南西北(中国では東西南北とは言いません)に建てられた4基は、街の守り神として大きな意味を持っています。

中華街大通りの西の端に建つ『善隣門』。現在の門は、1989年にリニューアルされた2代目です。

中華街を守る4つの門。左から、東の『朝陽門(ちょうようもん)』、南の『朱雀門(すざくもん)』、西の『延平門(えんぺいもん)』、北の『玄武門(げんぶもん)』。

1964年。オリンピックに合わせ新駅・高速道路が完成

中華街に善隣門が誕生した頃、界隈には外国人を相手にしたバーが急増していました。1950年(昭和25年)に勃発した朝鮮戦争の影響です。関帝廟脇の中山路(ちゅうざんろ)が米兵たちに“ハッピーアベニュー”と呼ばれていたのもこの頃です。そんな戦争による特需を背景に、1960年代、日本は高度経済成長期を迎えます。1964年(昭和39年)の東京オリンピック、1970年(昭和45年)の大阪万博など、国際的なイベントも景気を後押し。中華街の周囲にも変化が訪れます。 海岸沿いに建ち並んでいた各国領事館の多くは東京へ移転しており、海辺にはマリンタワーが誕生。JR根岸線・石川町駅も落成し、高速道路も整備されました。それまでは桜木町を起点に徒歩や市電でアクセスするしかなかった中華街に、新たな人の流れが生まれました。

JR石川町駅・中華街口を出ると、すぐに目に飛び込む『西陽門(せいようもん)』。頭上には高速道路が走っています。

1972年。日中国交正常化で中国ブームの到来!

そして、1972年(昭和47年)に日中国交正常化を迎えると、日本中がカンカン、ランランのパンダ来日に沸き、“パンダ・你好(ニーハオ)・芽台酒(マオタイシュ)”を合言葉に、空前の中国ブームが訪れます。外食を楽しむ人が増えつつあったなか、中華街はグルメタウンとして知名度を上げ、それとともに、中華料理店も増加。1976年(昭和51年)には、街の全業種の半分を料理店が占めるほどになったのです。こうして、世界のチャイナタウンでも類をみない、来街者の95%が中国人以外という、個性的な中華街が形成されていきます。

1986年。関帝廟が焼失…

バブル景気が始まろうとしていた1986年(昭和61年)。中華街は、元旦に起こった関帝廟焼失という悲報で幕を明けました。心の拠り所でもある関帝廟の喪失に街は落胆します。しかし、この関帝廟の再建へ向け、人々は思想・信条を越えて協力し合い、1990年(平成2年)には関帝廟を復活させます。その3年後には、中華街にあった23の団体が結束し、「街づくり」団体連合協議会が発足。牌楼や『媽祖廟(まそびょう)』の建立などに取り組みます。中華街は、人々の結束という、この上ない発展の礎を手に入れたのです。

南門シルクロード沿いに建つ『媽祖廟』は2006年に開廟。航海通商の神様で、海外で暮らす中国人の暮らしに欠かせない守り神です。

2004年。みなとみらい線が開通

2004年にはみなとみらい線が開通し、元町・中華街駅が誕生。年間来訪者数は2100万人を越えたともいわれ、東アジア最大の中華街となりました。開港間もない居留地の一角からはじまった横浜中華街。個々の看板や料理の味だけでなく、中国の伝統文化も、世代を越えて受け継ぎながら発展を続けるのが中華街の魅力です。中国の暦にあわせた年中行事では、街がひとつになって盛り上がります。伝統を尊び進化を続けるこの街の息づかいをぜひ体感してみてください。

店がオープンする前の午前中は、街が地元の顔を見せる時間。あちらこちらで中国語が行き交い、仕入れの自転車が街を駆け抜けます。

取材協力:横浜開港資料館
参考資料:小田豊二・林兼正『聞き書き 横浜中華街物語』、横浜開港資料館編・刊『横浜中華街150年 落地生根の歳月』(2009年7月)
※画像は横浜開港資料館より許可を受けて掲載しております。画像の無断使用・転載はおやめください。

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