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WITH MY CHINA TOWN

1960年代後半ジャマイカで生まれ、今では世界中で愛されているレゲエ。その楽しみ方の一つである“サウンドクラッシュ”という、音の格闘技ともいえる大会において、MASTA SIMONさん率いるMighty Crownはこれまでに11もの世界タイトルを獲得。2018年夏、ジャマイカで行われた“サウンドクラッシュ”世界最高峰の大会でも、グランプリに! 今では本場ジャマイカでも、「Mighty Crown を聞いて育った」という若者も少なくないという。そんなレジェンドの原点は、横浜中華街。この8月には横濱中華學院のグラウンドでライブを決行した。

本場ジャマイカの世界大会でグランプリに

ー1999年『WORLD CLASH 1999 in New York』でアジア人初優勝。以来、数々の世界タイトルを獲得し、今夏、歴代グランプリを集めた『WORLD CLASH 20th Anniversary in Reggae Sumfest』(ジャマイカにて開催)でも、見事優勝! おめでとうございます。

SIMON:ありがとうございます。

ーそもそも“サウンドクラッシュ”とは、一体、どういうものなのでしょうか。

SIMON:スポーツの中にいろんな競技があるように、実はレゲエにもいろんなジャンルがあるんです。レゲエという親から生まれた、いわば息子のようなものがダンスホール。レゲエはほとんどがバンド演奏だったのに対し、ダンスホールは80年代に生まれたコンピュータライズドされテンポがいい音楽。レゲエやダンスホールのレコードをプレイして観客を沸かす、MCやDJからなるチームのことをサウンドというんです。
そのサウンド同士が、交代でプレイしあってどちらかがお客さんをより盛り上げるかを闘うのが、“サウンドクラッシュ”。DJバトルあり、MCバトルあり、あとは有名な曲を自分たち用に歌詞を書き替えて、そのアーティスト本人に歌ってもらった替え歌のようなものを仕込んでかけたり。とにかく観客を沸かせた方が勝ち。

ー約30年間も世界のフィールドで活躍されていますね。

SIMON:Mighty Crownを立ち上げた頃、自分はアメリカンスクールを卒業しLAに留学中で。他のメンバーがNYにいたので、よく遊びに行ってて。NYはカリブやジャマイカの移民が多く、ダンスホールの世界的な拠点で刺激を受けましたね。野球選手でもサッカー選手でも「海外リーグでやりたい」って思うじゃないですか。それと同じで「どうせやるなら海外でしょ」ってマインドに。最初から生意気な夢を持っていました(笑)。

ー本場の音はどうでしたか。

SIMON:当時、唯一自分たちの参考書はカセットテープでした。向こうに行って、カセットで聴いてた本物のサウンドのプレイを目の前で生で見て、熱気にやられました。サウンドによってかける曲もスピーカーも異なるから、聴こえ方が全然違う。面白いなと。最初は「俺たち何やってるんだ?」って思わされるほど差を感じていたのが、だんだん「本場のトップとバトルしたい」夢に変わり、目標になって。やってみたら勝っちゃって。「あれ、いけるかも」みたいな始まりでした。
優勝してからは、今度は首を狙われる側になって、また新しいドラマが始まりました。「何で日本から来たやつが俺らの音楽をやっているんだ」と思う人たちもいて、見えない壁がありましたね。海外ではそんな風に模索している中、日本では毎年夏に帰国したときに開催していた自分たちのイベント『横浜レゲエ祭』(*)が口コミからどんどん大きくなって、横浜スタジアムがいっぱいになった姿を見たりして、自分らが国境を越えた架け橋になるといいなぁと改めて思ったり。

(*)最大3万人規模、日本最大のレゲエミュージックフェスティバル

世界中の観客を熱狂させるMighty Crown

日本でも、圧倒的な支持を獲得していく

海外から横浜中華街をナビ!?

ーご出身は横浜ですか?

SIMON:小6まで本牧で、中1から山下町。ずっと横浜市中区です。1980年代かな、山下公園あたりでスケボーをやって、その流れから本牧や新山下町のレゲエバーへ。地元の仲間が毎週のように集まっていました。そこの音に触れたのが最初のきっかけ。次第に「自分たち主催でパーティをやろうよ」ってなって、寿町にあったライブハウスを借りてイベントも始めました。夕方5時オープンの9時とか10時までとか、早い時間帯でね。チケットもフライヤーも自分たちで作り、ターンテーブルもみんなでお金を出し合って。

ー当時、横浜中華街の思い出もありますか。

SIMON:もちろん。昔、関帝廟通りに祖父の雑貨店があって、一時期、弟が雑貨屋をやってました。そこに毎日のように10人、20人の仲間がたむろしてたんですよ。自分たちのとか、NYから買い付けてきたカセットテープなんかも置いてね、ピータンの隣りに。

ーピータンとカセットテープ!

SIMON:友達も「無茶苦茶な店だな」なんて言って。確かにカオスな店でした(笑)。中学、高校時代はスケボーの後は『栄楽園』へ。チャーシュー丼が自分たちの中で有名で、揚げワンタンとか中華丼とかもあったな。おじさんが高齢で閉店しちゃった時は、栄楽園ロスになりましたよ。今でのあの味は忘れられない。
ここ最近は結構なペースで台湾料理の『状元郷』に行きます。メイン通りから1本入るので路地裏の風情があって、人を連れて行くと喜ばれます。年上の人たちをもてなすようなときは『萬珍樓點心舗』かな。海外にいるときでも「これから中華街に行くんだけどどこがいい?」なんてSNSで連絡がきて、中華街の案内人みたいになっています。

レゲエの世界を、時にスポーツに、時に麻婆豆腐に例えて(笑)教えくれる優しいSIMONさん

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Profile

MASTA SIMON(マスター・サイモン)

日本が世界に誇るレゲエサウンドの第一人者Mighty CrownのメインMCであり、プロダクション“Mighty Crown Entertainent”のCEO。サウンドマンとして世界中のクラブやフェスを沸かし続けながら、楽曲プロデュース、レーベルやブランド運営、会社社長、またアーティストとしても活躍中。常に挑戦し実現していく彼のアティテュード、ライフスタイルはジャンルを越えた支持を得ており、日本のストリートカルチャーアイコン的存在となっている。

[Mighty Crownオフィシャルサイト]
http://www.mightycrown.com


Mighty Crownのアパレルブランド『NINE RULAZ LINE』と横浜DeNAベイスターズとコラボレーションした、Tシャツやベースボールマットも

Back Number

Vol.11

2018/10/15

“レゲエの外交官”、横濱中華街をリスペクト──。

MASTA SIMON(マスターサイモン)さん(ダンスホール・レゲエサウンド:Mighty Crown)

Vol.10

2017/11/27

横浜中華街で中華食材を買い物し母直伝の薬膳料理を

アグネス・チャンさん(歌手・エッセイスト・教育学博士)

Vol.09

2017/03/21

子供の頃から横浜中華街は特別な街

柴田 浩一さん(JAZZ研究家)

Vol.08

2017/02/07

野球、家族、観光から見てきた横浜と「横浜中華街」

遠藤 一彦さん(元横浜大洋ホエールズ)

Vol.07

2015/12/25

横浜中華街の歴史作品は、再演の声が高いんです

五大 路子さん(女優・横浜夢座座長)

Vol.06

2014/04/07

おいしくて、人情豊かで、ちょっとあやしげ それが私にとっての中華街

日野 美歌さん(歌手 作詞家 作曲家)

Vol.05

2014/11

自分の音楽のルーツは中華街にあるんです

横山 剣さん(クレイジーケンバンド)

Vol.04

世界最大のチャイナタウンは五感に訴える魅力的な街

北原 照久さん

Vol.03

中華街は食を楽しむと同時に中国カルチャーを発信する、そんな場所であってほしいと願っています

山崎 洋子さん

Vol.02

外国の市場で食材を探すのと同じ感覚で生活感のある横浜中華街を楽しんでます

玉村 豊男さん

Vol.01

私にとって中華街はなつかしさが詰まった街

はなちゃん(タレント)

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