横浜中華街

横浜中華街

サイト内検索

TOP >  特集 >  WITH MY CHINA TOWN >  Vol.4 北原照久さん

特集FEATURE

WITH MY CHINA TOWN

世界最大のチャイナタウンは五感に訴える魅力的な街

「ヨコハマ」って、音の響きもいいですよね。僕のコレクションのひとつにドーナッツ盤レコードがあるのですが、あるとき、何千枚もあるそのレコードを、地名がタイトルになっているもので分けてみたんです。神戸、大阪、函館、長崎など、地名がついている曲はいろいろありますが、横浜がダントツでした。「ヨコハマ」って言葉がとても詩になりやすいんでしょうね。あと、どこにお住まいですかって言われて、横浜ですって言うと「いいとことにお住まいですね」って言ってもらえる。それだけイメージもいいんでしょうね。

横浜にはいろいろな要素があると思います。アメリカっぽいところ、イギリスっぽいところ…もちろん世界最大のチャイナタウンもあって、それぞれ誇りと自信をもっているところがいいですね。自分たちはすごくいいところに住んでいるんだ、だからがんばるんだというパワーやエネルギーをすごく感じます。中華街の方も、「横浜は風水的に絶対いい、自分たちは最高の場所にいるんだ」ってよく言っていますよ。中華街は戦争や地震で何度も街が瓦礫と化してしまうなど大変な歴史を経てきました。だから、つらいときはそうやって何かに見守られているんだって自分に暗示をかけてがんばってきたんじゃないかと思います。そんなパワーが脈々と受け継がれている中華街ってすごいですよ。

パワフルな街ですが、その最大の魅力は「あやしさ」だと思います。子供の頃、まだ母たちが南京町と言っていた時代に2回だけ来たことがありますが、その時は別の国に連れていかれたような強烈な感覚がありました。異国情緒と原色の世界。今、月に1度か2度中華街で食事をするようになっても、そのときめきは変わりませんね。街にはそれぞれの匂いがあって、それが人を惹きつけるのだと思います。横浜は全部歩ける距離でありながら、中華街、元町、山手と全部匂いが違っていて、それを強く感じることができる。そういう人間の五感に訴えかけてくるものって大事だと思います。こんな街、ほかにはないですよね。

東京生まれの東京育ちがハマっ子になったワケ

今では自分のことを完全にハマっ子、と思っていますが、僕は東京生まれの東京育ち。37歳まで京橋にいました。それでなぜ横浜に来たかというと、当時夢であった「ブリキのおもちゃの博物館」を開くため。最初は馴染みのある青山、原宿、代官山あたりで物件を探していましたが、家賃が高くてとても借りることができませんでした。その頃、高校時代の同級生が山手でサーフショップを開いて、「北原、おまえも横浜に来いよ。横浜はおしゃれだぞ」って。確かにその店は古い洋館を使っていてすごくかっこよかったんです。最後の決定打は、「山手はいいぞ~、俺は毎朝小鳥のさえずりとフェリスの女の子の歌声で目が覚めるんだ」って(笑)。まったく予定していなかったのですが、結局山手で、これはという物件と巡り会って博物館を開くことができました。今でも、本当に横浜にきてよかったなと思っています。

横浜はあと2年で開港150周年を迎えます。京都や大阪、東京に比べて歴史は浅いけど、わずか150年の間に、いろいろなものを受け入れ、それを自分の力にしてきたというところが横浜にはあります。僕は「横浜人形の家」のプロデューサーをしているので、ホテルの方や観光の方の集まりによく顔を出すのですが、そこで感じるのは連携がいいということ。みんな仲がいいし、みんなでがんばって街をよくしていこうっていうのが感じられます。横浜は観光地ですから、来街者にどうサービスするか、どうやってときめきや楽しさを感じてもらえるか、そういうことをみんなが考えている前向きなところがいいですね。

50歳になってから始めたというエレキギターを披露してくれた北原さん。上達のコツは、「はじめからギターの弾ける人はいないし、同じ人間だからやればできると信じて」毎日少しでも練習することだそう。ギターが楽しくてしょうがないという気持ちが通じて、4/15(日)の神奈川県民ホールで開催される寺内タケシとブルージーンズ「エレキ! エレキ! エレキ! XI」にも参加することに。弾いているギターは、ベンチャーズが初来日したときにドン・ウィルソンが使っていたというモズライト。お宝中のお宝です!

山手にある「ブリキのおもちゃ博物館」は、北原さんが最初に開いたミュージアム。3万点以上ものコレクションのひとつひとつを我が子のように慈しみ、それらが持っている歴史やエピソードをすべて覚えていらっしゃることに取材スタッフ一同感激。北原さんの愛にあふれた「ブリキのおもちゃ博物館」は、一見の価値アリです。

Back Number

Vol.15

2021/04/28

幼い頃ハレの日に出掛けた横浜中華街が今は身近な存在に

榊原利彦さん(俳優・演出家)

Vol.14

2020/11/05

通学路は中華街、学校で書き溜めたリリックはラップの原点。

Leon Fanourakisさん(ラッパー)

Vol.13

2020/04/15

横浜中華街から音楽まで中国との深いつながり

ミッキー吉野さん(キーボーディスト・アレンジャー・ソングライター)

Vol.12

2019/07/16

CKBのメンバーを結びつけた横浜中華街

小野瀬 雅生さん(クレイジーケンバンド)

Vol.11

2018/10/15

“レゲエの外交官”、横濱中華街をリスペクト──。

MASTA SIMON(マスターサイモン)さん(ダンスホール・レゲエサウンド:Mighty Crown)

Vol.10

2017/11/27

横浜中華街で中華食材を買い物し母直伝の薬膳料理を

アグネス・チャンさん(歌手・エッセイスト・教育学博士)

Vol.09

2017/03/21

子供の頃から横浜中華街は特別な街

柴田 浩一さん(JAZZ研究家)

Vol.08

2017/02/07

野球、家族、観光から見てきた横浜と「横浜中華街」

遠藤 一彦さん(元横浜大洋ホエールズ)

Vol.07

2015/12/25

横浜中華街の歴史作品は、再演の声が高いんです

五大 路子さん(女優・横浜夢座座長)

Vol.06

2015/04/07

おいしくて、人情豊かで、ちょっとあやしげ それが私にとっての中華街

日野 美歌さん(歌手 作詞家 作曲家)

Vol.05

2014/11

自分の音楽のルーツは中華街にあるんです

横山 剣さん(クレイジーケンバンド)

Vol.04

世界最大のチャイナタウンは五感に訴える魅力的な街

北原 照久さん

Vol.03

中華街は食を楽しむと同時に中国カルチャーを発信する、そんな場所であってほしいと願っています

山崎 洋子さん

Vol.02

外国の市場で食材を探すのと同じ感覚で生活感のある横浜中華街を楽しんでます

玉村 豊男さん

Vol.01

私にとって中華街はなつかしさが詰まった街

はなちゃん(タレント)

Menu

閉じる

SHOP SEARCH

閉じる

"おしらべ"タグサーチ

中華料理
東北料理 | 広東料理 | 上海料理 | 四川料理 | 北京料理 | 福建料理 | 台湾料理 | 海鮮料理 | 湖南料理 | 薬膳料理 | 家庭料理 | 創作中華 | 点心・飲茶 | フカヒレ専門 |  | 火鍋 | 食べ放題 | デリバリー |
カフェ・レストラン・バー
茶館(中国茶のお店) | 喫茶店 | カフェ | レストラン | 和食 | バー | 居酒屋 | 点心 | 衣類 | 焼肉 | デリバリー | ベーカリー | ラーメン |
中華食品
中国茶 | 中華食品 | おみやげ | 喫茶 | 雑貨 |
お菓子・おみやげ
おみやげ | 菓子みやげ | 中華食品 | 中国茶 | 喫茶 | 雑貨 |
生鮮食品
野菜 | 精肉 | 鳥肉 |
衣料・雑貨・工芸
衣類 | 雑貨 | 工芸 | おみやげ | 天然石 | チャイナドレス | ランドセル |
リラクゼーション
足つぼ | お灸 |  | マッサージ |
占い
占い | 占い雑貨 |
観光・アミューズメント
おもちゃ | 着付け | パフォーマンス | ボードゲーム | 菓子みやげ | 喫茶 |  | ミュージアム | 水族館 | 写真館 | 料理教室 | 人力車 | カラオケ | ゲームセンター | ワークショップ | 謎解きゲーム |
その他
ホテル | ギャラリー | 酒屋 | 薬局 | 花屋 | 駐車場 | 不動産 | 銀行 | 事務所 | 宅配 | 病院 | 葬祭業 | その他 |