東アジア最大の中華街、横浜中華街は食はもちろん、カルチャー、人、色んな楽しみのある街。また、中華街は、朝・昼・夜を通して、様々な雰囲気を醸し出す街でもあります!そんな中華街を1日中、好奇心の赴くまま、中華街の住人となったMAYAが街に繰り出し、人々とのゆる〜い交流を通じ、日々街の面白ネタを発掘。地元ならではの楽しみ方を追求しながら、観光でも普段使いでも、ときめき溢れる中華街の魅力に迫ります。

第19回2021.02/01(星期一)

愛も個性もあふれてる。横浜中華街的バレンタインデー

情人节快乐!情人節快樂!Happy Valentine’s day!2月14日は、バレンタインデーですね。好きな人に想いを伝えるだけでなく、日頃お世話になっている人へ感謝の気持ちを込めてギフトを贈ったり、自分へのご褒美に美味しいチョコレートを買ったり、近頃のバレンタインデーは、楽しみ方もいろいろあるようです。今回は私だけのオリジナル『中華街的バレンタインデーギフトセット』を作りたい思います。チョコレートはもちろん、おしゃれなプレゼントと一緒にメッセージカードも添えたいなあ。ギフトを中華街で揃えれば、周りの人と一味違ったテイストで揃えられること間違いなし!2月の定番イベントとなったバレンタインデーにオススメしたい『贈って楽しい、もらって嬉しい』個性あふれるアイテムを探しに行ってきます!

現存する日本最古の中国料理店『聘珍樓 横濱本店

11:30

今朝はチョコレートを求めて、創業137年目の老舗中国料理店『聘珍樓 横濱本店』へ。お目当ては、人気のチョコレート専門店『マジドゥショコラ』のショコラティエ松室和海氏とのコラボレーションで誕生した「Heichinrou Chocolat - 聘珍樓ショコラ -」です。今年で3年目を迎える企画で、毎年新しい味が誕生しているそうです。中華とショコラ?!意外な組み合わせにワクワクします。

竹のアーチをくぐり店内へ入ります。ショコラコーナーが設けられていて、お食事を楽しんだあと、お土産に買い求める方もいました。お店の味を知るお客様にも、支持されているようです。チョコレートとベーコンとのマリアージュが楽しめるのだから、チョコレートと叉焼(チャーシュー)もアリだ!という総点心長の発想から生まれたのが、聘珍樓ショコラだそうです。

オススメは、中華な雰囲気を感じる『東方美人茶』。素材となる茶葉は、お茶として飲むと美味しいだけでなく、カカオに負けないくらいお茶の香りが引き立つことが求められるそうです。総点心長と総料理長のお茶の試飲から始まり、選定した茶葉を使って松室氏がショコラに仕上げるというプロセスを聞き”素材へのこだわり”を感じました。【写真上段左:トウホウビジン茶 ¥1,566(税込)】

スタッフのユニフォームにもご注目!通常は紅色ですが、ショコラ担当の方は、ブラックのユニフォームを着用しています。中国とショコラを融合したイメージの服だそうです。紙袋には、かわいいタッセルも付いて、華やかな演出が細部まで施されています。『聘珍樓 横濱本店』は2月14日まで、『聘珍茶寮』は3月14日までショコラを購入できます。

飛沫防止対策 アイコン説明

  • 定員半分
  • ソーシャル
  • カーテン
  • マスク着
  • 消毒液
  • 入店体調
  • 料理取分
  • 部屋換気
  • 客席消毒

聘珍樓 横濱本店

スタッフのみなさん

杏仁スプレッド

中国雑貨をmodernizeする『天宝堂シルクロード館

13:00

お昼は、南門シルクロードにある中国雑貨と古美術・骨董のお店『天宝堂シルクロード館』で、ショコラに添えるとっておきのプレゼントを探します。狙うは、中華街らしい華やかなアイテム!普段の買い物では、目に留まらないものも、スペシャルな日だと、気になってしまうのが不思議です。バレンタインデーに骨董品!?ちょっと敷居が高いかなあ…

店内には、中国雑貨や衣服、C-POPのCDなどが所狭しと並んでいて、宝探し気分で買い物を楽しめます。店の奥へ進むと、古美術や骨董品が現れて、マニア度がUP!広州の大学で文化人類学を学んだ社長や、北京の大学でアートを学んだ中国美術に造詣が深いスタッフが、美術品について詳しく教えてくれます。時代に思いをはせながら骨董品を眺めるのもツウですね♪

見つけたのは、青い模様の四角いお皿と、古染め付けの丸いお皿。四角いお皿は、清朝時代のもので染め付けが明るく、海外向けの洋風デザインで、輸出用のお皿だそうです。丸いお皿は、明時代の終わり頃の作風で、日本の茶人が中国の人に製作依頼したもので、スタッフの岩上敏朗(いわかみとしろう)さん曰く、侘び寂びの世界を感じる1枚だそうです。

骨董品は即決で買えないなあと…と迷っていたら、鮮やかな古装を見つけました!ペアで着て、街を歩けば最高のバレンタインの思い出になりそうです。岩上さんは、清朝の長袍(チャンパオ)【¥20,900(税込)】を、私は、清朝王妃皇女服【¥10,780(税込)】を着用。黄色の孔雀羽付き羽毛扇子【¥3,600(税込)】を持てば、さらに豪華な印象に。好きな人と一緒に目立ちたい人は、ぜひどうぞ!!

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天宝堂シルクロード館

岩上敏朗
(いわかみとしろう)さん

チャルメラ

常時1000種類以上のアニメグッズを販売、だけじゃない!『ANIBASE YOKOHAMA

18:00

ショコラもプレゼントも揃ったところで、2020年3月に太平道沿いにオープンしたアニメグッズ店『ANIBASE YOKOHAMA』へ向かいます。アニメグッズの販売だけではなく、デッサン教室やソーイング教室など、アートにまつわる事業も展開しているそうです。今夜はソーイング教室で、メッセージカードを作りに挑戦します。贈り物にメッセージを添えると、気持ちも伝わりやすいですよね。

人気アニメのグッズを常時1,000種類以上揃えたお店には、学校帰りにガチャガチャを楽しむ子どもなど、老若男女問わずアニメファンが立ち寄っています。ベンチに佇むワンちゃんは、社長の大切な家族。犬好きの社長が考案したオリジナルのペットグッズも数多く、犬とお散歩を楽しむご近所の人たちの憩いの場所にもなっているようです。

ソーイング教室の講師は、アパレルメーカーでデザイナーをしていたmiyoco(みよこ)さん。古いデザインの服や着られなくなった服を、リメイクして元のもの以上の価値を出す”アップサイクル”の概念を教えてもらいます。今日のレッスンでは、サイズアウトしたお気に入りの服をハート型に裁って、刺繍を施し、メッセージカードを作ることに決めました。(完成した作品は色紙に)

教室には、高性能なミシンが揃っていて、家庭用ミシンでは難しい縫い物や刺繍デザインにも挑戦できます。ニーズと予算に合わせて、受講できるのが嬉しいポイント。お子様連れも大歓迎だそう。この洋服はワンちゃん用。飼い主の着れなくなった服を”アップサイクル”することで、愛犬用のお洋服に大変身。大切な”家族”へのバレンタインデーギフトにいかがでしょうか。

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ANIBASE YOKOHAMA

miyoco
(みよこ)さん

オリジナルデザインでオーダーできる缶バッジ

当コラムのライターさん

MAYA

才能コーディネーター&中華街探検家。
中国の伝統楽器、古筝を弾く縁もあって、この街に誘われた住人。中華街を拠点に活躍するアーティストなど、多国籍の芸術家のマネージメントにも携わっている。毎日探検しても、知りたいことがまだまだたくさん。『住んで楽しい、来て楽しい』この街の魅力をお届けしたいから、今日も縦横無尽に街を駆け抜けます!

取材してほしいコト募集中

当コラムでは、横浜中華街について調べて欲しいことを募集しております。応募の中から、ライターMAYAがあなたに代わって取材し、当コラムで掲載します。以下の応募メールアドレス宛に、メールタイトルを「私、横浜中華街に住みました係」と記載し、ペンネーム及び調べて欲しいことをできる限り具体的に記載して、ご応募ください。

応募メールアドレス : column@chinatown.or.jp