東アジア最大の中華街、横浜中華街は食はもちろん、カルチャー、人、色んな楽しみのある街。また、中華街は、朝・昼・夜を通して、様々な雰囲気を醸し出す街でもあります!そんな中華街を1日中、好奇心の赴くまま、中華街の住人となったMAYAが街に繰り出し、人々とのゆる〜い交流を通じ、日々街の面白ネタを発掘。地元ならではの楽しみ方を追求しながら、観光でも普段使いでも、ときめき溢れる中華街の魅力に迫ります。

第21回2021.04/01(星期四)

大通りを一本入って…隠れた場所にあるから気になるお店

すっかり暖かくなって春本番。この時期は、ポカポカ陽気に誘われて、のんびりお散歩したくなります。おうちの中で過ごす時間が例年よりも多かった分、朝起きて気の赴くままに街を歩いている時ってなんだか幸せを感じます。時間に追われることなく、歩いているだけで不思議と心もカラダもリラックス。ゆったり気分でお散歩を楽しんでいると、普段は見逃してしまいそうなものに気付いたり、色んな発見があってワクワクします。今回は、春の気ままな街歩きで、大通りから一本入った道にあるお店を訪ねてみたいと思います。表から見えないところに中庭があるコーヒーショップ&ホステル、中華街にランドセル屋さん!?路地裏の四川料理店、隠れた場所にあるから入ってみたいお店を巡ります。

スペシャリティ珈琲専門店&ゲストハウス『CHILLULU COFFEE and HOSTEL

08:30

朝ごはんを食べずにお散歩をスタートしたので、お腹が空いてきたなあ~と上海路を歩いていたら『CHILLULU COFFEE and HOSTEL』を発見。コーヒーの香りに誘われてさっそく店内へ。お散歩の途中に、ホッと一息できる場所を見つけると、自然と足が止まってしまいます。カフェは8時30分からオープンしているので、朝早くから中華街を楽しみたい人にも嬉しいお店です。

太陽が降り注ぐガラス張りのおしゃれな建物は、1階はカフェで、2階はホステルという造りになっています。フリーWiFiも完備してあり、お仕事で利用する人にも頼もしい環境♪美味しいコーヒーを味わいながら作業をすれば、集中力もアップして仕事も捗ります。中華街でご飯を食べたあと、カフェで一服しにくる方も多いそうです。

店内奥にはテラス席があって、お店の正面からは見えないこの場所は、秘密基地的な雰囲気が漂います。今朝は、オーナーの伊藤洋介(いとうようすけ)さんオススメの『季節のパンケーキDX【1,350円】&チルルブレンドコーヒー【500円】』を頂きます。注文を受けてから一枚ずつ銅板で焼くパンケーキは、フルーツとアイスクリームが添えられて、見た目も華やかです。

2階は20人部屋のドミトリー。外国から来る観光客に、横浜の魅力を感じてもらいたいという思いを込めて、中華街にホステルを作ったそうです。世界各国から宿泊客が集まり、様々な出会いもあるようで、宿泊をきっかけに結婚に至ったというカップルもいるとか!!縁結びのパワー溢れるホステルに、ステイしてみたくなります。

飛沫防止対策 アイコン説明

  • 定員半分
  • ソーシャル
  • カーテン
  • マスク着
  • 消毒液
  • 入店体調
  • 料理取分
  • 部屋換気
  • 客席消毒

CHILLULU COFFEE and HOSTEL

伊藤洋介
(いとうようすけ)さん

季節のパンケーキDX

受注生産の国産ランドセルメーカー直販店『カザマランドセル横浜ショールーム

12:00

カフェで朝ごはんを楽しんだあとも、街をのんびり歩きます。太平道を歩いていると、カラフルなランドセルが並んだ『カザマランドセル横浜ショールーム』を発見。中華街にランドセル屋さんがあるなんて、意外過ぎます。自分が小学生の頃には考えられないほど、バリエーションがあってビックリ!小学生に戻れるなら、どれにしようかな♪としみじみと眺めてしまいます。

創業70年の老舗メーカーのカザマランドセル。ショールームを構えるのは、お店でランドセルの背負い心地を体感して、6年間愛用できるものを選んで欲しいという思いからだそうです。中華街を観光しながら、ランドセルも見てみよう!というファミリーも多いとか。4月は、翌年に入学を控えたお子さん用のランドセルを下見する、トップシーズンなんだそうです。  

肩のベルトとランドセル本体をつなぐ「背カン」という部品(中央白い部分)に独自の技術を施し、特許も取得しているランドセル。背負いやすさを左右する部品で、荷物の重さを分散し、ランドセルが肩に食い込むことなく、子どもの負担を軽減する優しい設計になっています。熟練職人によって手作業で仕上げられたランドセルは、6年間の修理保証付きです。

大人も普段使いしたくなる個性的なカバンを見つけました。店長のKAZAMA(かざま)さんが背負っているのは、創立70周年を記念してリリースされる『カザマランドセル会長プロデュースモデル』日本の伝統である織物の美しさを、京風リュックに表現した繊細なデザインのカバンです。私は、お洒落な横長のランドセルが気に入り、背負わせて頂きました!

飛沫防止対策 アイコン説明

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カザマランドセル横浜ショールーム

KAZAMA
(かざま)さん

今年のイチオシ新色ランドセル

四川省の郷土料理・刀削麺が食べられるお店『杜記

18:00

街のネオンを眺めながら、夜道を歩くのも楽しいものです。同じ街も、昼と夜の雰囲気の違いを感じて歩いてみると、新しい発見もあったりします♪光のある方に引き寄せられながら、辿り着いたのは、香港路と市場通りの間の小道「台南小路」。今夜は、この道沿いにある四川料理店『杜記』で、本場仕込みの刀削麺を頂きたいと思います。

オーダーが入ってから、専用の刃物で削る麺は、空中を舞いながらお鍋に入っていきます。麺を削るのは技術力が要求されるそうで、もちもちでツルツルの食感を出す麺を削れるようになるには、相当の修行が必要なんだとか。麺が飛んで行くのが見えるカウンター席は、特等席。職人さんの技を間近で見てから味わえば、更に美味しく感じること間違いなし。

お店の一番人気は、牛スネ肉の煮込みとパクチーが入った牛肉麺【950円】。初めて刀削麺を食べる人は、この麺を食べて欲しいとオーナーの頼長栄(らいちょうえい)さんがアドバイスをくれました。鶏と豚骨でとったコクのあるスープは、辛いのにマイルド。最後まで飲み干せてしまいます。刀削麺の虜になるリピーターさんが多いというのも納得です。

頼さんは中国・四川出身のシェフ。故郷では、7歳くらいから辛いものを好んで食べているそうです。麺に、お店特製の辣椒油を足すのもオススメです。辛さが増し、汗が噴き出てきます。辣椒油は、お店で購入可能。辛さ控えめと、激辛の二種類があります。お客さんの要望で商品化されたそうで、自宅で杜記の味が楽しめると大人気とのこと。

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杜記

頼長栄
(らいちょうえい)さん

お土産にもgood杜記特製の辣椒油400円(税込)

当コラムのライターさん

MAYA

才能コーディネーター&中華街探検家。
中国の伝統楽器、古筝を弾く縁もあって、この街に誘われた住人。中華街を拠点に活躍するアーティストなど、多国籍の芸術家のマネージメントにも携わっている。毎日探検しても、知りたいことがまだまだたくさん。『住んで楽しい、来て楽しい』この街の魅力をお届けしたいから、今日も縦横無尽に街を駆け抜けます!

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