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ウフフな、横浜中華街。

ウフフな、横浜中華街。

カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪

第12回

2015/12/25

北は水餃子、南はもち米スイーツ。なまこも現るお正月

広大な中国。そのお正月料理を横浜中華街でたずね歩くと、北は“水餃子”、南はもち米スイーツ“湯圓(タンウエン)”が祝いの席の主役でした。高級珍味の“なまこ”、まるで髪の毛のような“髪菜(ファーツァイ)”も縁起物。各店のノリノリの解説に、のけぞる新発見も続々!

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中華料理

大福林(だいふくりん)

ススム、ススム、ニンニク←→水餃子の交互食べ

深夜1時まで営業、路地裏の小皿料理専門店。中国大陸の北方、内蒙古出身のオーナーが、懐かしそうに話してくれたふるさとのお正月には“水餃子”が欠かせないそう。「決してゴージャスな料理ではないけれど、簡単で、美味しくて、親族みんなが集まるとわぁ〜♪ ってなるの」とニッコリ。

皮で具を包み込む“水餃子”は「家庭円満」を願う縁起物。各家庭では硬貨をよーく洗って、お母さんがランダムに具の中へ。「今年は5枚入れたわよ〜」なんて盛り上げて、金額の大きなお金を引き当てた人は大喜び!

その食べ方も、日本人にとってはユニーク。ニンニクは具に入れず、生ニンニクを一口かじり、食べきらないうちに“水餃子”を口に入れるという交互食べ。これがススム、ススム!

(写真左)恐る恐る生ニンニクをかじると、その辛さと香りが口中どころか、顔中にツーン!
(写真右)すかさず“水餃子”を頬張れば、至福の味わい。ついまた生ニンニクを口へ。
食堂にいけば、テーブルには「お好きにどうぞ」とニンニクがゴロッと転がっているそう。最後に“水餃子”のゆで汁を飲むというのも、中国流。いわば、そば湯みたいなもの。

*今回の取材で、特別に中国流の食べ方を再現しました。通常お店ではニンニクやゆで汁はご提供していません。

餃子定食にカルチャーショック!?

日本で餃子といえば焼き餃子をイメージするけれど、中国では餃子=“水餃子”。もともとは、翌日まで残ってしまった“水餃子”を、フライパンで温めて食したのが焼き餃子の始まりです。つまり冷や飯をチャーハンにする感覚。

中国の専門店では“水餃子”の具材を40〜50種も揃えているのに、焼き餃子はたった1種なんてことも。「パクチー餃子もあるし、ラムと人参も美味しいし。うちの母はミントの葉をたっぷり入れるのよ」と、とにかくバリエーションが豊富。

そして日本人が大好きな餃子定食は、中国人にとってはカルチャーショックだったそう。皮が炭水化物、具がおかずなので、中国では食事として“水餃子”のみ食べるんですって。コース料理の〆のごはんものに当たるのも“水餃子”。

当店は全品399円だけれど、水餃子は裏メニューで500円。もちもちの手作り皮も甘くて美味しい! 一見さんも臆せずオーダーして
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中華料理

張記小籠包(ちょうきしょうろんぽう)

まん丸スイーツは、幸せの証し♡

続いては、元町・中華街駅から近い朝陽門のそばにある上海料理店へ。18歳から点心と料理を学び、3年半前に横浜中華街に出店した女性オーナーシェフのお店です。こちらは連休になると、行列がなかなか途切れない人気店。

同じ中国でも上海など南方のお正月は、ワンタンや、白玉団子のようなもち米スイーツ“湯圓(タンウエン)”を食べるそう。“湯圓”はその姿がまん丸なので、幸福をイメージしているんですって。

オーナー自らもち米をこねて、“湯圓”の生地作り
温かい汁にプカプカ浮かんだ“湯圓”は、見ているだけでほっこり温まります。3個700円。種類は棗胡桃味(ナツメ&クルミ)、黒ごま味、つぶあん味の3種からセレクト
レンゲにのせて一口食べて、甘く感じたらスープを飲む。オススメは棗胡桃味! 冷凍をお土産にする人が多く、私も誰かにこの味を紹介したくて購入しました
人気メニュー“二食張記水餃子”も注文し、北と南のお正月をいっぺんに祝いましょう! 白いほうがニラ味、緑がほのかなセロリ味。10個810円
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中華食品

萬福臨(まんぷくりん)

祝いの席に、黒いダイヤ◆干しなまこ

母体は、プロフェッショナルのための高級食材を扱う貿易会社。全国のラグジュアリーなホテルにも食材を提供しています。その直営店ということで、料理を極めた趣味人も集います。

店の奥には “干しなまこ”がズラリ。「えっ、なまこ!?」と驚くのは、私だけにあらず。「日本人の皆さんはビックリされますが、実は、平清盛の時代から日本産“なまこ”は乾物として中国に輸出されていたんです。今や“北海なまこ”は、黒いダイヤといわれて大人気。お正月などめでたい席でも食べられるんですよ」と高瀬店長。

日本産なまこは身がしまってミネラル豊富。乾物にする技術も高いことから、いわゆる“爆買い”のお目当ての一つでもあるそう。10日〜2週間も水に浸してじっくり丁寧に戻し、それを煮付けたものはコラーゲンたっぷりの最高の珍味に。店頭でレシピも紹介しています。

言葉遊びの縁起物、“髪菜(ファーツァイ)

こちらも初対面だった、“髪菜(ファーツァイ)”。「いわゆる藻です。髪の毛のように見えるでしょ? 味もそっけもないけれど、縁起物、貴重なものです。中国語で“発財(財を成す)”をファーツァイと発音します。それと同じ音なので、珍重されているんです」と知識豊富な高瀬店長。この名調子を楽しみに訪れるお客さんも多いようです。

100g4320円の“髪菜(ファーツァイ)”。水で戻して、豪華な料理にちょっとのせるとお祝い料理に。婚礼料理でも使われるそう。購入は2gでもOK

月の満ち欠けで読む旧暦カレンダー

横浜中華街の人たちは、日本のお正月も、旧暦のお正月・春節もお祝いする人が多いようです。中国の年間行事は旧暦に添ったものが多いので、来年は月の満ち欠けで日にちをカウントする旧暦カレンダーを用意してはいかがでしょう。ちなみに新年の中国の元旦は、新暦の2月8日(月)です。

千谷'sメモ

お店の人をつかまえて「中国のお正月は何するの?」と聞いてみて。新発見満載の楽しい会話が展開しますよ♪

当コラムのライターさん

ライター千谷文子

ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!

見落としそうなマメ情報

横浜中華街Check Memo

商品名は「年々ステップアップ」

中国の伝統的なお餅“年?(ねんこ)”。薄くスライスして、スープに入れたり炒め物にしたり。少し甘みがありモチッとした食感が特徴です。12月になると店頭やネットでよく見かける商品ですが、そのパッケージに注目!「年年?昇(ねんねんこしょう)」とは、「毎年ステップアップを目指そう」という意味。新年のモットーにいかがでしょうか。

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当コラムでは、横浜中華街について調べて欲しいことを募集しております。応募の中から、ライター千谷があなたに代わって取材し、当コラムで掲載します。以下の応募メールアドレス宛に、メールタイトルを「ウフフな、横浜中華街係」と記載し、ペンネーム及び調べて欲しいことをできる限り具体的に記載して、ご応募ください。

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