特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2019/01/15
からだポカポカ、あったかスイーツ
中国では体を冷やさないよう、夏でもホットティーを飲むそうです。体がポカポカする温かなスイーツもいろいろ。家庭で代々受け継がれる味や、薬膳の効果を取り入れたもの、さらにSNSで話題の洋風スタイルも追っかけ、今回はあったかスイーツオンパレード!
家庭に受け継がれた“おばあちゃんの芝麻湯圓”
イタリア人のお客さんも「エスプレッソがおいしい」と認める、コーヒー専門店。お正月の三箇日限定で、こんな可愛いカプチーノも供されました。

さて、その店長宅に伝わるおばあちゃんのあったかスイーツがこちら、『芝麻湯圓』。

『芝麻湯圓』はツーマータンイェンと発音します。この発音が、中国語の「団欒」の発音と似ていることから、家族が集まるお正月に食べる縁起物。11〜3月限定なので、ぜひ味わって。650円(税込)。
“目の前で仕上げるチョコスイーツ”に歓喜☆
お土産から占いから体験型ミュージアムまで、ギュッと詰まったエンタテイメント施設の中に昨冬オープン! 以来、SNSで話題の「横浜チョコレートファクトリー&ミュージアム」。



チョコうんちくを楽しんだら、カフェコーナーへ。スイーツ女子たちの間で話題の『メルティームーンチョコレート』(1080円・税別)は、実は動画で次々アップされているんです。こんな感じ↓

台湾の国民的スイーツ“豆花”
横濵關帝廟の横道、中山路にある台湾茶専門店。雑貨屋さんのような、ホッとする和み系の店内へ。





具だくさんなのも特徴で、右上から時計回りにナタデココ、カシューナッツ、タピオカ、マンゴーがたっぷり。口にほおばると、温かな自家製豆花のほんのり豆風味に→QQ(台湾で「もちもち、キュッキュッとした食感」の意味)→コク旨→甘酸っぱい→ジューシー→がミックスされて、もうたまらんおいしさ! 小腹がすいたときの軽食にもいいですよ。
イートインで冬の薬膳スイーツ♪
同發本館は、明治創業の広東料理の老舗。店頭に豚やアヒルなどの焼き物を吊す光景は、中華街でもおなじみですね。通りを挟んだそのすぐ近くに、昭和30年代まで使われていた映画館がありました。レトロなそのたたずまいは、同發新館レストランになり、2012年に中華菓子・点心の売店としてリニューアルオープン。



『ボボチャチャ』…「ごちゃごちゃ」を意味するその名の通り、温かいココナッツミルクにタピオカ・タロイモ・蓮の実・ピーナッツ・黒米・緑豆・ナツメなどモリモリ。
『薬膳ナツメと龍眼のスープデザート』…リピーターが多く、現地でもメジャーなスイーツ。滋養強壮の龍眼(ライチに似た果実)や蓮の実などが入って、出産後に食するママも多いそう。
『さつまいもと白きくらげのスープデザート』…つるんとろんの白キクラゲ、便秘によいというサツマイモのWで美肌効果に期待。杏仁豆腐の原料、パリッとした歯ごたえの種・キョウニンもアクセント。
『中華おしるこ』…陳皮(柑橘類の皮を乾燥させたもの)が入っているので、もたつかず後味スッキリ。陳皮は体を温める効果もあるよう。
例年11月頃〜3月頃までの限定。全て420円(税込)、テイクアウトもOK!

さて、イートンスペースの奥扉を開けると、かつて劇場だった広い空間が残されていました。こちらでは毎年、9月から10月に横浜市中区の映画館「シネマ・ジャック&ベティ」が映写機やスクリーンを持ち込んで「横浜中華街映画祭」を開催。歴史物やアニメなど複数の中国作品が上映され、根強いファンが集います。飲食もできるので、ぜひ訪れてみてください。
全国で行列の“ふわっふわパンケーキ”
2015年に表参道でスタートした「幸せのパンケーキ」は、仙台、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、熊本、沖縄、そして香港などにも出店。ここ横濱中華街には2017年にオープン。ふわっふわっの生地と、上質ホイップバターにはまった人々が行列します。




千谷'sメモ
あったかスイーツで冬将軍を吹き飛ばそう!
当コラムのライターさん

ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!