特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2017/08/16
ソレを求めて足が向く《看板メニュー》
ただただその一品を食したくて、お店に足繁くやってくる客人たちのお墨付き《看板メニュー》。さらに、常連さんがよく注文するという《裏看板メニュー》もチェックしてきました。
隠れ家の『えびワンタン』
「あぁ、ココだったのか」とようやく見つけた隠れ家。前々から行きたかったえびワンタンの有名店です。以前にトライした時は、近所の人に聞いてみても、地図を頼っても、見つけられませんでした。

もちろん看板メニューは、昭和40年代の創業時から人気の『蝦雲吞(えびワンタン)』600円(税別)。ランチだろうが夜のコースだろうが、男性も女性もこぞって注文します。
★看板メニュー★

ラーメンスープとは異なる、澄んだ軽やかなスープは、「もうちょっと」「もうちょっと」と何度も口に運びたくなります。ボリューム満点だけど、ランチには少量の炒飯(500円・税別)と一緒に注文する人も多いようです。横浜中華街で『えびワンタン』押しのお店は意外に少なく、貴重な存在です。
☆裏看板メニュー☆

ランチ客の半数が注文する『活あさりそば』
ワタシが大好きなお店で、取材帰りにいつも迷います。「リサーチを兼ねて他のお店に行くべきか…」「いやいや、間違いなく美味しいものを食べたい!」とつい足が向かいます。お目当ては『蜊香旦炒麺(あさりと玉子のやきそば)』(920円・税別)。アサリの旨みた〜っぷりの餡かけがたまらんのです。
でも今回ご紹介するのは『蜊香湯麺(活あさりそば)』(910円・税別)。
★看板メニュー★

醤油ベースの鶏と豚のスープにアサリの旨みが加わり、中華料理というよりも、日本の郷愁を誘うような優しくもクセになる味わい。細麺に細切りのショウガやネギがアクセントになって、アッという間に完食。スープも飲み干したいほどです。あー次回は、どっちを注文しよう…♪
☆裏看板メニュー☆

当店は気軽に入れる食堂のような雰囲気ですが、下調理に手間暇かけた本格広東料理のお店。ぜひ一度立ち寄ってみてください。
飲んだ後の『汁なしネギそば』
作家の丸谷才一さんをはじめ、人気落語家や名優も通う広東料理の老舗。昭和31年に創業し、とにかく根強いファンが多いんです。「56年間、毎年ずっと高校の同窓会を開いてくださるグループもいます。もう皆さん80代」とお店の人はニッコリ。


★看板メニュー★

具は自家製チャーシューとネギとのみ。麺の底には、朝から炊いたスープに塩を加えただけのごくシンプルな汁を、ほんの少しだけ。

☆裏看板メニュー☆

他店の中国人スタッフも大好き『肉まん』
黄色をバックに、4人の「中国料理世界大会チャンピオン」が腕を組んでムンズとズラリ。横浜中華街に4店舗構える当店の、おなじみの看板です。

★看板メニュー★

直径5cmほどと小ぶりだから、一口目で、モチモチの皮と醤油ベースの肉あんをガブリ。取材時も、パクパク3つもいただいてしまいました。今では百貨店にも出店し、食品売り場でも人気。お土産にもオススメですよ。
☆裏看板メニュー☆

実はこちらはグループ店のメニューで、当店にはないもの。それでも「『大籠包』ください」とオーダーすればちゃんと出てきますよ。ビールを片手に、具をつまみ、スープで締める。そんなファンも増えています♪
千谷'sメモ
決め手は、飲み干したくなるスープでした!
当コラムのライターさん

ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
気合い充分☆
お粥屋さんのサンタクロース

今回のテーマは「看板メニュー」ということで、各店舗の看板を見上げてウロウロ。思わず写真に収めたくなるユニークなデザインがいろいろありました。中でも気になったのが、お粥の行列店「謝甜記」のサンタクロース。実はその昔、近所のバーから譲り受けたサンタクロースの人形が始まりだとか。「サンタのように世界に知ってもらえる存在になる」という心意気も込められているんですって。
- 発見日2017/08/04
- 場所謝甜記