特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2018/11/15
秋だもの、上海蟹・カキ・ワイン!
中国では菊の花が咲くとソワソワワクワク、いてもたってもいられない人々があちらこちらに。そう、上海蟹シーズンの到来です。「菊の花が咲く頃に蟹が肥える」を意味する“菊花蟹肥”という言葉もあります。中でも「今年は過去に味わった中で一番美味しいんじゃない?」と常連さんが噂するほど、今まさに“逃せない旬”。他にも、季節限定メニューなど秋の味覚をお届けします。
日本の上海蟹の原点はここにあり!
上海蟹の主な産地は、江蘇省の陽澄湖という淡水湖。上海に近いことから日本では上海蟹と呼ばれていますが、中国名は大閘蟹(ダアヂャアシャ)。その濃厚な甘みは、他の蟹にはない珍味です。

上海蟹は3度で冬眠し、冷風を当てすぎると脱水症状を起こすという、とても繊細な食材。そのため横濱中華街でメニューに取り入れている店も限られているのです。
日本への輸入は、1972年の日中国交正常化がきっかけ。菜香新館のオーナー・曽徳深さんがその味に魅了され、仲間と共に日本に紹介しました。恐らく他では見られないような約240gもの特大サイズのオスを扱っているのも、そんな歴史があるからでしょう(通常は約200g。味も倍増だそう!)。
早速、私も「メス(約150g1パイ3900円・税込)」と「オス(約200g1パイ4900円・税込)」を頂きました★




続いて供されたのは「秋の例湯(2人前・1500円・税込)。

隣の魚屋さんで鮮魚を選んで、調理!
友人に「中華街を案内して」と言われたら、頭に浮かぶお店の一つ。鮮魚店の二代目が営んでいます。








フランクにワインと中華を味わおう!
横濱中華街の中には大きなワインセラーを構えるお店もあり、そこも魅力的だけど、ごくフランクにワインと中華を楽しみたいならこちらへ。


ちなみにランチセットはスープ、白米か玄米、漬け物、デザート付きで、酢豚650円! 田舎風煮込みは800円! という驚きの価格。共に税込。日よってメニューは変わります。夜に「黒酢酢豚」を食べたい人は相談を。
当店はワインの品揃はないけれど、ワイン愛好家が集まって会を催すことも。メニューになくとも、ワインに合う料理をフレキシブルに作ってくれるのです。そんな楽しみも広がる家庭的なお店です。
千谷'sメモ
旬はあっという間に逃げちゃう。急げ、中華街へ!
当コラムのライターさん

ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
道端のメニュー看板に
上海蟹の歴史を発見★

「日中国交正常化が日本へ上海蟹をもたらした」という話を聞いた帰り道。“日中友好”を謳ったメニュー看板を発見! 日中国交正常化から46年、時間はずいぶん経ったけれど、上海蟹は日本と中国の縁を思い起こすものなんですね。
- 発見日2018/11/12
- 場所三和楼