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ウフフな、横浜中華街。

ウフフな、横浜中華街。

カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪

第27回

2017/04/14

選りすぐりを食べ比べ、杏仁豆腐列伝!

日本では中華スイーツのド定番、杏仁豆腐。清朝では宮廷料理として出されていたとか、自転車にザルを乗せてすくって売っていた時代もあったとか。はたまた現代、知人の20代中国人女性は「日本で初めて知った。毎回、デザートに出されてビックリ」なんてコメントも。広大な中国では、地域によっては珍味になることもあるようです。何はともあれ、ここ横浜中華街は杏仁豆腐天国。評判の一品から創作杏仁スイーツまで、選りすぐり11品を食べ比べしました。

1
中華料理

愛群(あいちゅん)

やっぱり最初は“お気に入り杏仁”からご紹介

オーナーご夫妻と息子さん、オーナーの妹さんの4人で切り盛りする家庭的な広東料理店。随分前に「ココ美味しそう」とピンときてフラリ立ち寄り、「正解!」と思ったことが。優しい味わいの料理と同様に、杏仁豆腐もサッパリ爽やかでした♪

牛乳を使わないホタテ色の『杏仁豆腐』は、食後にピッタリ、430円(税込)。シロップも甘さをグッと控えていて、ペロリ飲んでしまいました。今回取材した7店舗は評判の通り、どこも本当に美味しいけれど、食べ比べて見ると、自分の好みが分かってきます。ワタシはこちらの“サッパリ系杏仁豆腐”が気に入りました。
関帝廟通りにある小さなお店。最近では、牛バラ煮込みを求めてお客さんの列ができることも。
2
中華料理

状元樓 横濱本店(じょうげんろう よこはまほんてん)

ルビー色ゼリーと共演、“華やか杏仁豆腐”

“状元”とは、古代中国の国家試験・科挙に、首席合格した人のみに贈られる称号。それを屋号に掲げ、上海料理の至高をめざして1955年に創業しました。三代続くオーナーが女性という、華やかな雰囲気の老舗です。

1920年代、上海のフランス租界にあった邸宅をモチーフにしたモダンなたたずまい。
テーマを打ち出した個室8室もあり、接待や記念日などの利用におすすめ。こちらはスタディルーム。
名物は『状元特上フカヒレ姿の土鍋煮込み(中)』6800円(税込)ですが、ランチは1000円(税込)〜用意。まずはランチに気軽に立ち寄って、今度は家族そろってディナーへ、という人が多いようです。
「わぁわっ♡」思わず写真を撮りたくなる美しさ。手前のルビー色はサンザシのゼリー
「フルーツ入り柔らか杏仁豆腐」600円(税込)。こちらのシロップもサッパリして、ワタシ好みでした。細かくカットされた季節のフルーツと、少しの弾力と酸味があるサンザシゼリー、そして柔らか肌の杏仁豆腐が口の中でミックスされて、幸せいっぱいの食後に♪ ネットでも高評価の逸品です。
3
中華料理

清香園(せいこうえん)

試行錯誤した“職人の杏仁豆腐”

こちらも杏仁豆腐高評価のお店で、ネットを見て来店する人も多いんです。実はその背景には、料理人である代表の職人魂が…! あるお客さんが「料理は美味しいのに、杏仁豆腐は市販品?」という書き込みをし、代表はビックリ! 「県内の本店で人気の、昔ながらの杏仁豆腐を手作りして出していたんですよ。地域によってお客様の好みは違うのかも…と、試行錯誤を始めました」。こうして誕生したのが『あんにん豆腐』400円(税別)。

ざっくりカットした杏仁豆腐をほおばると、杏仁の芳醇な香りとほのかな甘みが広がり、のどごしは実に爽やか。生クリームを使っているけれど、決して洋菓子風ではない正当派です。寒天とゼラチンの配合を研究し、秘密の食材もプラスしてできあがった逸品。先の書き込みを覆し、瞬く間にネットで評判となっています。
2009年に横浜中華街に出店した広東系のお店。餃子も皮から手作りし、創作料理の開発にも熱心。蒸しパンを揚げて、スパイシーな五目野菜そぼろを挟んだ中華バーガーも人気なので、『あんにん豆腐』と一緒にどうぞ。
4
中華料理

重慶飯店別館(じゅうけいはんてんべっかん)

ふわっと春の香り、“季節限定の杏仁豆腐”

四川料理の雄、重慶飯店。レストランは横浜中華街に本館、別館、新館と3店舗展開し、それぞれにファンがいるのが特徴。先日は、老朽化した建物を改築する本館に、昔からの雰囲気を名残惜しく感じた常連さんがやってきました。実は季節のメニューも、各店舗でオリジナルを用意しているんです。別館で話題なのは、季節の杏仁豆腐。

4月、5月限定で供される『酒粕入り杏仁プリン』、450円(税込)。もっちりしたプリン仕立ての杏仁豆腐は、麹の香りがふわっと立って、春ならではのデザート。アルコールは入っていないけれど、日本酒の風情も漂わせ、お酒が好きな人にも好評です。秋にはカボチャ、冬には紫芋などの杏仁スイーツも登場予定。
別館は、なんと台湾系の中華学校・横濱中華學院と同じ建物に! 70年ほど前の校舎竣工の際は生徒が集まらず、当店の会長が教壇に立っていたこともあり、空いていた1F・2Fを店舗にしたそう。キャパが大きいので大人数の歓送迎会などでもよく利用されています。
5
お菓子・おみやげ

重慶飯店第二売店(じゅうけいはんてんだいにばいてん)

常温保存が新発売、“お持ち帰り杏仁豆腐”

重慶飯店の味をお持ち帰りできる、お土産ショップ。最近、発売されて人気を集めているのが常温保存できる『杏仁豆腐』367円(税込)。

今までは、お土産に杏仁豆腐を購入すると保冷剤も一緒についてきたけれど、こちらは常温保存できるので持ち歩きもラク。同じ重慶飯店でも杏仁豆腐の種類はバラエティ豊か。こちらはプリン仕立てでパンナコッタのようななめらかさ。優しい甘みは、キッズへのお土産にも喜ばれそう。
6
中華料理

横浜大飯店(よこはまだいはんてん)

1日3000個売れる“杏仁ソフトクリーム”

中国四大料理が味わえる、創業55年の老舗。オーナーの本物志向へのこだわりが際立ち、食べ放題もオーダー式バイキングで出来たて料理を提供。休日は予約必須の大人気です。オリジナル商品もバラエティ豊かに販売。中でも『杏仁ソフトクリーム』350円(税込)は、最高で日に3000個も売れたという大ヒットスイーツ。

20年前に開発し、横浜中華街の杏仁ソフトクリームブームに火を付けました。「これ以上増やせない」というほど乳脂肪分たっぷりで、その配合は高級アイスクリームに匹敵するほど。最初は濃厚なアイスクリーム、後から杏仁の香りに包まれます。
奥にある『杏仁豆腐』は生クリーム入りでややクリーミー、330円(税込)。カットの仕方も工夫され、口の中につるんと入ってきます。『アンニンプリン』はミルクたっぷりの甘さ控えめでなめらかな食感、260円(税込)。そして『杏仁チーズケーキ』260円(税込)はワタシのいちおし! 周りにムースのチーズケーキ、中には焼いたチーズケーキ、さらにクッキー生地がのっていて、どこまでも「ふわっふあっ」の新食感です。
お店は善隣門の隣り。
7
カフェ・レストラン・バー

ひと息茶屋(ひといきちゃや)

大アリでした、“和風の杏仁豆腐”

関帝廟通りに面する横浜バザールは、アンティークショップ、ブックカフェ、キャンドル工房など小さなお店がひしめく集合施設。その路面店として、3年ほど前にオープンしました。

横浜中華街にありながら、この雰囲気。赤い毛氈を敷いた腰掛けに座って、ホッとひと息つけます。いただいているのは、看板商品のみたらしだんご160円(税込)です。オーナーの実家の和菓子屋さんから届けられる、石臼曳きの粉から作った本格派。注文するとその場で焼いてくれて外はカリッ、中はもっちり、香ばしくて美味しいですよ〜♪
お目当ての杏仁豆腐スイーツはこちら、『熱杏仁豆腐』400円(税込)。
台湾の薬膳料理からヒントを得たもので、熱々の杏仁スープに、冷たい濃厚な杏仁豆腐が沈んでいました。ひんやり杏仁豆腐が、あったかいスープと共に口の中へツルン♪ タピオカ、ココナツミルク、あんことの相性も抜群で、和と中を見事にコラボ。テレビで紹介されてから人気は続き、冬期限定の販売期間を延長し、GW頃まで提供しています。
『おしるこ杏仁』なるものも、いけます! 400円(税込)
8
その他

更生堂薬局(こうせいどうやっきょく)

薬になると杏仁はキョウニンと読む

杏仁の世界をもっと知りたくて訪れたのは、横浜中華街のメインストリート“中華街大通り”にお店を構える漢方薬局。薬剤師の原見先生にお話を伺いました。

400種にも及ぶ生薬を扱う老舗

「そもそも杏仁とは、アンズの実の中にある仁(にん/種子から種皮を取り去った内部にあるしん)のこと。食品は杏仁と書いて“アンニン”と言いますが、生薬では“キョウニン”と読みます」と原見先生。

下の袋に入っている、アーモンドをくだいたようなものが、生薬の杏仁。上はすりつぶしたもので、苦みが強く、咳止め薬には必ずといって言いほど入っているそう。右手にある代表的な咳止め薬「麻杏甘石湯」にも杏仁は含まれています。

「杏仁には鎮咳に効果を発揮する有効成分、シアン化合物のアミグダリンが含まれているのです」

えっ、シアン化合物のアミグダリンって…毒性では!?
杏仁豆腐は芳醇で甘いスイーツだけど…大丈夫ですか?

「はい、大丈夫です。例えば杏仁をいっぺんに300粒ほど食べると中毒を起こす可能性もありますが、咳薬や食用に使う分には問題ありません。また生薬の杏仁と、スイーツで使われる杏仁は異なります。スイーツで使われるものは甘みがあり、それを加工した杏仁霜(あんにんそう)を使っていることが多く、こちらには薬効は期待できません」。

ホッ、なるほど。同じ杏仁でも、スイーツになったり、薬になったり。植物の奥深さまで感じる杏仁ツアーとなりました。

千谷'sメモ

食べ比べてこそ、お気に入りに出会えます♪

当コラムのライターさん

ライター千谷文子

ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!

見落としそうなマメ情報

横浜中華街Check Memo

バオバブの木を販売!
3年もので3800円

ニューオープンした「バオバブリゾート」は5F建ての建物。1F、2FはChai Tea Cafe、3F、4Fはアジアンハーブスというスパ、そして最上階にバオバブの植木鉢がズラリ並んだフリースペース。バオバブといえば、6000年も生きるという神秘の巨木。そのユニークな形に魅了されますが、なんと鉢植えを購入できるんです! 3年もので3800円、10年もので1万4000円。ぜひ立ち寄ってみて。

  • 発見日2017/04/07
  • 場所バオバブリゾート

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